2008年12月10日moonriders Gig / Tokyo,Round and Round 2008@渋谷AX

セットリスト

  • こうもりが飛ぶ頃
  • 超C調
  • 僕は走って灰になる
  • Sweet Bitter Candy
  • ぼくはタンポポを愛す
  • 僕の努力
  • 最後の木の実
  • Rosebud Hights
  • Cool Dynamo, Right On
  • 恋はアマリリス
  • Tokyo Round and Round
  • モダーン・ラヴォーズ
  • 彼女について知っている2,3の事柄
  • BEATITUDE
  • シリコンボーイ〜ヴィデオボーイ〜火の玉ボーイ
  • スプーン一杯のクリスマス



待ちに待ったムーンライダーズライブの日がやってまいりました。 2008年最初で最後のライダーズライブですが、 地方出身の私がライダーズのライブを見たのはこれが初めてなのですv 一応『月面サマーツアー』のDVDでどんな感じか予習済み…もう少し新しいDVD見ろって感じですね、 ごめんなさい。


まず田舎もんの私にとっちゃ、会場にたどりつくまでが冒険です。 下見のかいあり、開場の一時間前には到着。 わけがわからず楽屋の入り口前までふらふら歩いて行きました。究極のアホです。


とりあえず近くのモスで待機、プレゼンテーション作成の講義の最終課題→ “ある人物「岡田徹」紹介”のレイアウトを考える。 あと45分もしないうちにこの方の演奏が聴けるのね〜とすっかり幸せな気分。


そして開場。まずはムーンライダーズグッズを物色、いろいろと悩んだ挙句、結局岡田さんのソロアルバム『架空映画音楽集』と白井ばんちょの怪しげな手拭いを買う。 武川くじらさん関連のものは、思ったとおりありませんね。そんなあたりが彼っぽくてよいのですが。 ばんちょの手ぬぐいは勢いで買ったのですが、かなり怪しくて使おうにも使えそうにないです…まず冬に手ぬぐいですものね!ごしごしと身を清めるボク!であります。
→この手拭いには後日、良明さんご本人から直筆サインをいただきましたvいまは棚に横断幕みたく飾ってあります(結局使えない・洗えない)。貴重なものをありがとうございました!!


破れそうな心臓を抑え、開演を待ちます。前後不覚に陥りそうになる寸前、7:30PM。 開演!ゾロリゾロリと騎士団たちが入場してきました。ばんちょはお帽子におおきな羽。 くじらさんは頭になにやらクリスマスカラーの物体が。 そして岡田さんw…あれ岡田さん、一回り痩せた?(8月2日から)

失敬!実際のところ、スタンディング席からはメンバーの体格なんて背が高いか低いかぐらいしか分かりませんでした。くじらさんの頭の物体も特定できず。あとで、唐辛子だったことが判明…。


ともあれ、支配人にとって人生初のムーンライダーズライブが始まりました♪



舞台配置は左から
前:くじらさん、慶一さん、博文さん、ばんちょ
後:岡田さん、かしぶちさん、夏秋さん
…のはずです。ドラムスの並びがいまいち自信なし。


おもむろに騎士団が奏で始めました…。



《こうもりが飛ぶ頃》
作詞・作曲:鈴木慶一
唐突にこれです。ライダーズのライブ初めてvの私にはインパクト強すぎでした。 この曲、はちみつぱいのころのものですよね、当たり前といえば当たり前かもしれませんが、『ワースト・オブ・ムーンライダーズ』のものしか聴いたことがありませんでした。 しかし間奏のばんちょギターはすばらしい!大先輩に早くも拍手を送るおぺらお〜でした。


こうもりの飛翔が終了しまして、その次は…


『DON’T TRUST OVER 30』
《超C調》
作詞・作曲:白井良明
こうもりのつぎはこれです。まさかまさかのスーパーC。またしても面を食らいました。いつもこうなんか、このバンド…と思いましたがきわめてレアだったらしく後々ほっとしましたとも(でもこんなレアで異様な選曲も乙ですが)!
あまりに曲が意味不明なのでどう演奏されても感想の持ちようがないですね…。


でもって、くじらさんがトランペットをとりだしました。


『アニマルインデックス』
《僕は走って灰になる》
作詞:鈴木博文 作曲:武川雅寛
3曲連続変態ソング…、くじらさんの曲ですがこれは相当な問題作だと思います、否定はしませんが。 しかしあの74秒あまりの前奏をさらに引き延ばした揚句、歌の最初の音は外していたような・・・あっぱれでございます。くじらさんのテナーがいまいちでちょっぴり残念。



この時点の選曲具合から、今日は慶一さんが前もってご自身のブログで書かれていたとおり、「・・・」なライブになるのかと、かなり冷や冷やしておりました。

ここからは、各メンバーの持ち歌の披露です。これ、実は恒例らしいですね、なにも知らない支配人にはとても斬新的に聞こえました。

…でもなぜかしぶちさんと慶一さんの曲は演奏されなかったのだろう。

ともあれ、まずは若輩白井ばんちょからです。



『月面讃歌』
《Sweet Bitter Candy》
作詞:白井良明・鈴木慶一 作曲:白井良明
来ました。支配人は、2008年11月21日までこの曲を岡田徹の楽曲と勘違いしてました。 曲想とか方向性がぜんぜん違うだろ!!
うーん、この曲大好きなのですが、良明先輩、故意か過失か音程ぜんぜん合ってませんでした; どうされたんだろう…。
→これも後日、ご本人がお風邪を召していたという事実が発覚…。ばんちょの気力と体力にただただ感動。



ばんちょが力尽きました…お次は得意げに手を振り上げた、最年長岡田徹さん。



《ぼくはタンポポを愛す》
作詞:鈴木博文 作曲:岡田徹
あらら…タンポポでした。この曲、あまり得意ではないのです。ふーちゃんの歌詞が強烈過ぎるのと、岡田さんの♪ジャンジャカジャン♪なリズム音がやかましくて…。岡田さんひいきですが、どちらかといえば《スタジオミュージシャン》系のしんみりした曲が好きです。…まあ岡田さんも得意げに歌っておりましたし、タンポポ聴けて悪くはありませんが。



続いて最年少ふーちゃん(博文さん)。くじらさんも彼の方を向いてます。



《僕の努力》
作詞・作曲:鈴木博文
支配人は《ボクハナク》のほうが好きです。
がしかし、くじらさんの歌声を拝めるのでこっちも…、今回ももちろん歌ってらっしゃいましたv ふーちゃんとデュエット…のはず。素敵でした〜。



そしてそのくじらさんの番です。得意げにマンドリンを取り出すくじらさん。 しかし残念ながら支配人の知らない曲でした…



『ムーンライダーズの夜』
《最後の木の実》
作詞:鈴木博文 作曲:武川雅寛
すばらしくくじらさんらしい曲v最後に転調するところなんてすっかりノリノリでどんどんテンポアップしていく様。マンドリンを抱えて、あの身体でステップを踏み続けるくじら先輩。すごいものを見てしまいました。



さて、支配人はこの時点で『ムーンライダーズの夜』と『Bizarre Music for You』を聴いてませんでした。ダメダメライダーズファンですなん、この2つを聴いてないとは(と、後で聴いたとき思いました)。



それぞれのレパートリーを発表後、MCタイム。


ばんちょは20世紀少年どっぷりでしたvもうちょっと音楽監督について宣伝してくれればいいのにねー!と笑顔で不満をぶちまけておりました。ともあれ、ワタクシ映画は苦手なのでサントラで聴きますね!



ふーちゃんは、ニューアルバム『凹凸』の話。慶一さんのレコタイ受賞のことはぜんぜん知らなかったそうです。兄弟なんてそんなもんよ、ボクがお兄ちゃんと長い時間一緒にいれるように、ライブたくさんやるからみんな来てね、とやっぱしちょっと皮肉っぽいコメント。



くじら先輩は彼らしく「来年のマンスリーライブに来て下さい」、と短いコメントで終了。 ムーンライトリサイタルの時から何ら変化のないすごさ、感動ものですv「くじら百まで踊り忘れず」です(違います)。



岡田大先輩は、お得意の変調ボイスであいさつ後、ライダーズのメンバーの中で来年「ジャスカン(ジャスト還暦)」になる人がいる、ということについてひとしきり述べたあと、慶一さんのレコード大賞受賞を祝ってくださいました。

・・・が、その祝い方が来年ジャスカンのおじいちゃんに似合わずキュート若々しくそのギャップがツボでした。お客さんみんなに「慶一くん レコタイ 受賞 おめでとう! 来年は ライダーズ もね(←ここで手拍子2回するのが大切らしい)」ってラップ調で言わせるノリ…。この最後の「もね」があまりに“乙女”で笑っていいやらなんやら…。うちの大学ってこういう肌じゃないはずなのに、土管があったらもぐりたいです…このおじいちゃん本当に大丈夫かな。
でも岡田先輩のこの怪しげなノリが大好きなのですがv



そして場内が怪しげな空気につつまれたところでかしぶちくん、中和剤です。パナソニックCM出演のことと新しいアルバムについてでした。
CM…は見れそうにない(下宿にテレビがない)ので心の中で応援しつつ、アルバム…。 かしぶちさんのくぐもった、あのもごもごした歌い方があまり得意でないのです。 美形でセクシィな男なのに、かしぶちさん!神様はいじわるです。



慶一さまはどんな話をしたのだろうか 残念ながらビットール(岡田さん)がぶっとびすぎてそれ以外に記憶というものがなにもない。



MCも終わりまして、ライブは佳境へ!
まずは最新のアルバムから、ライブでは初!というので。



『MoonOver the Rosebud』
《Rosebud Hights》
作詞・作曲:鈴木慶一
これやったことなかったんか!!一番やりそうな感じでしたのに。大好きです。好き過ぎて、自分の創作にも「冷たい風がピュッと吹いて」と、あきらかにこの曲を意識したフレーズを…。
もちろん今回の演奏も文句なしでしたv今までの異様な選曲を考えると、やっとこホットできた瞬間。



次はおなじみ?の《Cool Dynamo, Right on》ということでしたが。
岡田さんにマイクが向けられたんですが、どうも距離が足りてないらしく。 必死で首をのばしてマイクの調節をされる徹さん。
しかし、前の連中が待ってくれず、そのまま演奏へ…。



『MoonOver the Rosebud』
《Cool Dynamo, Right on》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹
見事に出遅れるビットール…。彼が出遅れりゃ全体も出遅れたも同然です。 というわけで、曲の最初は音程がめちゃくちゃになり、歌うにも歌えないという状況。 とんだハプニングですが、これがライブなんだな〜と思いましたとも。
それにしても、岡田さんがかなり焦ってらして、こちらの心境も乱れまくってしまい、 なんだか分からぬ間に曲は終わっていました…。



演奏終了後、慶一さんに謝る岡田先輩。機械が動かなかったんだ、みたいなことをおっしゃっていたような。慶一さんは「わかってるよ」なあきれ顔ですし、場内も大丈夫だよ、な雰囲気でした。ある意味で一体感というのか、でも岡田さんも落ち着きを取り戻していらっしゃるし、ライブって面白いです。



さて、最近の曲が終わったところで新曲お披露目。来月配信予定の白井ばんちょの曲《恋はアマリリス》&おなじみビットールの《Tokyo, Round & Round》です。



《恋はアマリリス》
作詞:白井良明・鈴木慶一 作曲:白井良明
(配信済みですがこの曲を初めて聴いての感想です)
あまりに素敵な感じの曲でした! 歌詞がなんとなく青空のマリーに近いような、というのは「○月には〜」と季節でアマリリスの様子を歌っているからかしら。明るいばんちょの性格がよく出ているような恋の歌…な気がしました。…が、支配人は第一印象をたいてい間違う人間なのであまり確信が持てません。



《Tokyo Round and Round》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹
投票で栄えある一位に選ばれ、岡田さんはミニライブ前夜に徹夜を迫られたというエピソードのある曲。スピード感のある、岡田さんらしい電子音多用の逸品です。新曲のトップバッターがさわやかな感じでホントよかった!
もちろん岡田先輩は変調ボイスでの参加。…といってこれをあのだみ声でやられたらそれはそれでイメージ崩壊ですな。むしろ、あの“乙女”な変調ボイスで歌って下さったらウケそうな気もしないでもないです。…でも願わくばやめてほしい。



新曲も終わったところでなにやらふーちゃんがハーモニカ?を吹き始めまして、お、これは《いとこ同士》とも思ったのですが。



『モダーン・ミュージック』
《モダーン・ラヴァーズ》
作詞:鈴木博文 作曲:鈴木博文・岡田徹
おお!『モダーン・ミュージック』大好きな支配人は嬉しくて溜息が洩れました。歌っている最中、舞台から飛び降りて客席に行ったり、 舞台の端に寝転んで歌ったりとサービス精神たっぷりのふーちゃん、はっちゃけっぷりが普段の彼らしくない、それが新鮮。あのクールな技は細身の彼にしかなせぬ技です。
私のごひいきさんは…キーボード弾いておりました。



《モダーン・ラヴァーズ》→Tonight!と来れば《Love me Tonight》 と思いきや、Love Love Love Love…というわけで!



『カメラ=万年筆』
《彼女について知っている二、三の事柄》
作詞:鈴木博文 作曲:鈴木慶一
またしても70年代モノから!喜びのあまり一緒に口ずさんでいました。 古いものが好きなので、70年代もの来られると本当に弱いです。
地下道からくじらさんの《地下道Buscker's Waltz》につながったら面白いと思ったのですが、一応本日の演目はこれにて終了。メンバー一同、一度は退場しました。



余韻のつもりか延々と流れる《地下水道》…。


そしてアンコールです。 慶一さまの掛け声に(なぜか一瞬《スカーレットの誓い》を期待する支配人)「これはこれはーっ!」 とぞわぞわしながら待っていると、出ました。



『Bizarre Music for You』
  《BEATITUDE》
作詞・作曲:鈴木慶一
『短くも美しく燃え』を聴いていたので知ってました、《BEATITUDE》。アンコールはこれがいいな、と思っていたのでうれしかったです!もちろん、場内の盛り上がりも最高潮です。手拍子、足拍子に裸踊り…はさすがにありませんが。ばんちょの合図に従って腕振ったり、ファンの平均年齢を考えも異常な光景。くじらさんが「二人だよ〜」とむなしく指を立ててました…ステージでは一番忙しいのに、存在感が薄い彼はとても立教系



『BEATITUDE』終了後、武川さんの哀愁のヴァイオリンが鳴り響く中、慶一さんが「来月のライブも見に来てね〜」とお願い。そして慶一さん、ふーさま、白井ばんちょが一階席に降りてきてお客さんと輪になって踊り出しました。これもいつもの演出らしいです、あとでDVD見てわかりました…。しかし皆が踊る間にどんどんエスカレートしていく武川のヴァイオリン。苦笑気味のビットールさんのアコーディオンもかき消されておりました。

踊りからステージに戻った慶一さまがすっかりハイテンションで「シリコンボーイ」!


『A.O.R』 《シリコンボーイ》
『モダーン・ミュージック』 《ヴィデオボーイ》
『火の玉ボーイ』 《火の玉ボーイ》
作詞・作曲:鈴木慶一
ボーイシリーズであります♪一線を画しているとは自覚の上ですが、 支配人は《ディスコボーイ》が一番好きです!
とはいえ、慶一さんのボーイシリーズも大好きです。ワタクシには「ああ、ボーイシリーズ」と感じるだけなのですが、30年前からのファンの方には感無量なのではないかな…と思います。御長寿バンドのなせる技!
《ヴィデオボーイ》は「あ〜う〜」のところをお客さんが歌うという形で進行でした、気合い入れて叫んでしまう支配人でした。



火の玉ボーイ終了後、場内がいったん暗くなったと思いきや、再度外人を装った慶一さんから来月のライブの話とその前売りチケットについての紹介がありました。この時点では、1月だけ行くつもりで、e+のチケットをとっていたのでスルー。ラストは「クリスマスソング」というので何かと期待しました。



『Bizarre Music for You』
《スプーン一杯のメリークリスマス》
作詞:鈴木博文 作曲:かしぶち哲郎
知らない曲でした、残念!あとでこの曲がかしぶちさんの曲と知ったのですが、現時点では誰が書いているのかすら知らず、「かしぶちくんの曲、一曲もなしなの?!」の怒り心頭。失礼しました。スポットが赤と緑に、そして気がつけば慶一さん、お色直しし「赤と緑」のお洋服に。



ともあれ、気がつけば2時間近くもやっていたことになりますね。支配人の記憶力はかなりヤバイので思い出すのに相当苦労しましたが、70,80,90と00年代すべての期間から選曲があって大満足です。



作曲者別演奏曲目内訳(敬称略)
かしぶち哲郎:1曲
武川雅寛:2曲
鈴木博文:2曲
白井良明:3曲
岡田徹:4曲
鈴木慶一:5曲
(共作込)

ビットールさんのだみボイスはなしでした!勝手に期待していた私が間違いでした!!



あとがき

ライブ中に、慶一さんが「曲名に『Tokyo』の字が入っているのは今回の新曲が初めてなんじゃないか」なことを言っていましたが、『Come Sta, Tokyo』を忘れてらっしゃる! あの時ばんちょの心が傷ついたかそうでないか気になります…。



ジャスカン一歩前にも関わらずお若すぎる心を丸出しにした徹さんを紹介するパワーポイントの最終課題。が、ますます難しくなりました!勘弁してください。
→年越して1月末までかかり完成。無事、S(優+)&『20年度最優秀作品』の称号をいただきました…。岡田徹先輩に足を向けて寝られませぬな!






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