2011年11月04日セ―リンシューズで会いましょう@Bar Sailin’Shoes


鈴木慶一かしぶち哲郎武川くじらさんライブです!
ここにきて私は気がついたわけですが…


ステージに岡田徹がいないとセットリストもライブの雰囲気もMCもまったく記憶に残んない!!

一体「岡田徹」という存在のどこらへんが、私の記憶力を高める助けとなっているのでしょうか;もはや自分で自分がわかりません…。そして今宵4日は不運にも…ステージ上に岡田徹さんはいらっしゃいません。お陰様で思った通り、記憶が極めて断片的です。

3日の夜に大完成したくじらさん人形を、慶一さんとあわせて大切に大風呂敷につつみ、開演ぎりぎりに会場に着くと、もう階段の下まで人があふれているという状態。うーん、乗馬のせいで股関節が痛くてスタンディングは結構厳しい(苦笑)うかつでした!

階段の下あたりから会場をのぞきこむ形でライブを見ることに。
すると後ろからトップバッターの慶一さんが入場!
まずは「若輩から」ということだそうです。。



*慶一さんコーナー

(すみません、ソロアルバムからの選曲が多くて知らない曲ばかり・苦笑)

≪私の故郷は流木なの≫?
まずは最新のソロアルバムから。
慶一さんらしい物悲しいメロディと歌詞でスタート。
今宵はアコギ一本です。



≪うさぎと私≫?
二曲目は私の知らない曲でした…。
お馬とネコとうさぎ〜♪が出てきました。
かわいらしい歌詞はどことなく牧歌的(メロディはそうばかりでもないけれど;)。



≪ジェラシー≫
ををっ!聴きたい、聴きたいと思ってきた慶一さんの曲、なんとソロで聴くことができました。
この曲は私が一番好きな慶一ソング。間奏のメロディの物悲しさがたまらなく好きです。ライダーズ名義2枚目アルバム収録曲にして、このバンド…これで終わっちゃうんじゃない?となんとなくですが思わせてしまうような、そんな響きがします。時代の薫りやひっ迫した切実さがじわっと伝わってくる名曲です。聴いてる私がジェラシーですよ!
(同系列に≪ブラッディマリー≫もあげられますが…あれは慶一さんの曲ではないです)



≪犬の帰宅≫
今宵は慶一さん、シリアスな曲ばかり並べているなぁ…だけどこの曲も大好き。ムーンライダーズを聴き始めたころから、『最後の晩餐』のなかで一番好きな曲です。時代がどんどん即物的になってゆくさま、進取的でもう後戻りもままならない、そんな具合。慶一さんの高潔な魂の震えを感じられる一曲。 今夜のライブではトランペットの響きがないのと、アコギだけの乾いた音なので、この曲もより空虚に聴こえました。


ここでごあいさつ。

気つけば30年以上も音楽活動をしていましたと。
音楽を書き始めたころ、今日と同じぐらいにせまいライブハウスでライブしたこともありました。そのことを思い出しながら演奏したいと思います、30年も曲を書いていると、人様に提供する曲もたくさん書いているわけで、そのなかでもお気に入りベスト3には絶対入っている曲をやります。

とのこと。


残念ながら、慶一さまのソロすらおっついていない私が、慶一さまがほかの方にささげられた曲を知っているはずがありません(苦笑)こう…雨がしとしとと…降っているような感じの曲でした。



≪スカンピン≫
そして≪スカンピン≫です。
30年以上音楽活動してきても、原点回帰は大切ですね!
最後の最後まで暗い切ない曲をお選びになって…と思いきや、なんと最後の一音で不協和を解決する慶一さん(ホロリ)。ガラっと明るく終わってもう一曲。



≪国民のタバコ新生≫
知らない曲でしたーっ! 国民のタバコシンセ♪とかいう曲(後日曲目確認;だいたい「新生」が「シンセ」ときこえるのだから私の脳みそはっ・苦笑)。室内スポーツで野球は…と唄いながら、「ヤクルトスワローズ、おい、どうなった!!」 とアドリブで笑いを誘う慶一さん。


◆スワローズファンがトーキョー音頭を…

踊ってなさそうです;

トップバッター終了!

お次は最年長のかしぶちさんです。

控えめに階段を下りて御登場のかしぶちさん。
会場に入るなり、「暑いですね…」と首に巻いてらしたマフラーを外しまして。かしぶちさんもまたギター一本です。眼鏡(老眼鏡?)をかけてと。



*かしぶちさんコーナー

≪ダム・パール≫
去年末のライダーズライブを思い出しますわ…!
重い声で唄うかしぶちさん、最近は好調のご様子なりよりですv

この間にもう一曲何かをやったのかもしらんですが何も思い出せないです;



≪恋のためらい≫
ソロアルバムからもやります、と唄い始めた途端に楽譜が譜面台からずり落ちそうになって…仕切り直し。 かしぶちさんのエロスが爆発します(と書いていいのかな、いいよな←)



≪気球と通信≫
これはだいぶ昔の曲で…久しぶりやります、≪気球と通信≫!
やったー!この曲、『マニア・マニエラ』の中で一番好きです♪
初めて聴いたときに♪晴れた空から ガラスの気球 光を浴びて はかなく壊れた♪…ってものの5秒足らずで壊れたよ、呆気なっ、さすがライダーズ;とそのシュールさにノックアウト。でもこれが岡田さんの曲となると壊れるのに5日ぐらいかかりそうです;それかもう壊れたこと前提で始まるとか)
テクノアレンジもされたことがあるし、アルバムでもテクノ風な響きがある≪気球と通信≫ですが、今宵はアナログ、アコースティックギターの音色。空虚な響きに自然のぬくもりが感じられます。



≪服を脱いで、僕のために≫
そして『ディサカバード』からこのナンバー。やっぱりかしぶちさんが唄うのが一番セクシーでよいな〜間奏の≪月面讃歌≫もギターの響きがしっくりきてステキ!

と、急に赤ぶちの眼鏡(老眼鏡?)にかえるかしぶちさん!
丹念に髪を掻き揚げ前髪を整えまして…。



≪タブラ・ラサ≫
最新のアルバムから最後に一曲。
おそらくご本人いわく、アルバム収録前すなわちアレンジ前のもの。…おかげで前奏聴いただけでは曲名が湧いてこなかったですよ。何度聞いても不思議な曲ですが、ロックの世界に足をふみいれたかしぶちさんの戸惑いにも聴こえるな…彼、幼少時代はクラシックを聴いていたらしいから(初めてクリスマスだか誕生日プレゼントにもらったCDがブラームス?なんて羨ましすぎるよ、かしぶちっ!+私はプロコフィエフでした)。


最年長終了!
と、もう次の演者、くじらさんが階段のところで待っているわけですが、なんだかステージに名残惜しそうなかしぶちさん。ゆっくりマフラーを首に巻いて、ステージを一望して…そんなかしぶちさんを待つ間に、壁に掛けてあった額縁がかしいでいるから…と直すくじらさん、このさりげなさが非常に立教系



*くじらさんコーナー

くじらさんはマンドリンやギターで立ったままでの演奏。体も大きいしよく見える〜…と演奏の前にお酒を一口。かっしおに飲ませると大変なことになるからナイショだよ!とな(苦笑)


≪Que Sera Sera≫?
英語の歌詞で知らない曲だったのですが…
くじらさんがマンドリンをかきならして唄う様はホント、彼の体格に似合わずほほえましいです*



≪地下道Busker's Waltz≫
そしてムーンライダーズからこの選曲。
おひとりなので「コメの国のクソヤロー!コンウォールの…」の叫びはカットです。くじらさんがなぜああも、のびやかな声で朗々と歌い上げることができるのか彼の喉や恐るべしです。

と、ここで慶一さんのギターに持ち直して、慶一さんの曲をやります、とくじらさん。
ソロライブでこの前博多まで行ってきましよ、と軽くご報告。ソロはリハーサルとか自分のペースでできるのがいいね、畳の上でできるし。6人ともなるとなかなかそうもいかない! とのことです。畳にくじらさんは似合いそうvときどき斎藤先輩が様子を見に来てくれるのです。

って、ちょ…畳の上で6人は難しいって、畳の上にシンセ機材持ち込んでノリまくるビットールを妄想しちゃうじゃないか!(畳とシンセ機材のギャップが)



≪地中海地方の天気予報≫
慶一さんの曲からこのナンバーです。ひとりギター一本の演奏。
心地よくて眠気をふわりと誘います、眠気に先立つ朦朧とした状態って神経や精神が張り詰めていないので、自然無私無欲となって素直に曲が聴けるように思うのですが…私の場合アホちんなので気付くとホントに寝ちゃう時があるから気をつけないと(苦笑)…と思ううち、くじらさんが「オウ・オウ」と低音声を整えまして。



≪11月の晴れた午後には≫
慶一さんの曲にご自分の曲を組み込んでみたそうです。
さっきまでカウンターテナーと思わせるぐらいの高い裏声で唄っていたのが一気にこう低く重いバスになるという、くじらさんの美声、大放出。ギターだけの伴奏も今宵の会場にはぴったり!



≪無垢で≫?(≪無垢なままで≫)
くじらさんの新曲です。
ちらほらくじらさんの新曲についてのお話を耳にするのですが、このタイトルは聞いたことがないぞ…決定版か、まさか2曲以上書いているのかな?!
とってもこう素直で…いまから思うとくじらさんのフェアウェルソングなのかも。タイトル通り、ピュアな歌詞と響きvさもありなん。


くじらさんコーナー終了!
ここで全員集合してもう一曲、新しい曲をやりますとのことです。
さすがに3日前に作った…わけではありませんが、≪鎌倉大船小唄≫というくじらさんの曲。まえに「めったにナイト!」と銘打ったライブで聴いたことがある…ような。

歌詞がとても哲学的なのだそうです。いまいち理解できない風の慶一さん。いいよ、歌は俺が唄うから、という風のくじらさん。その後ろで黙ってひっそり、マラカスをかしゃかしゃしているかしぶちさん。

くじらさんからギターを受け取った慶一さんではありますが…
慶一さん:ピックどこにやっちゃったの;;
くじら:あ、ごめん、捨てちゃったよ


幸い、ちゃんとくじらさんのポケットの中から出てきましたです。
そのくじらさんはくじら代名詞のヴァイオリンを構えて、そして3人で大合奏!



≪鎌倉大船小唄≫
うーん、そんなに哲学的なのかな…歌詞カードがないからなぁ。
くじらさんが唄うと、くじらさん流儀に聴こえて…ああ、つまりくじら哲学ということか。花が咲いたら自由に生きていくとか…そんな感じの歌詞だったかな。それにしてもヴァイオリンを得意げに奏でるくじらさん。アイヒェンドルフの『愉しき放浪児』さながら!
心に永遠の日曜日を♪

お次は3人で合奏、かしぶちさんの曲です!
…っとかしぶちさんがギターを抱えてステージ前に出てこられ、そのうしろでくじらさんがこっそりお酒を飲んでいるぞー!!



≪Frou Frou≫
うう…私の唯一苦手なかしぶちさんの曲…
というのは2年ぐらい前にこの曲をライダーズのライブで聴いたときに岡田さんの膝小僧があまりに無骨に見えてしまって、それがいたたまれなくて、(なんでライブ中にわざわざ岡田さんの膝なんて観察しているのでしょうか、私は)「≪Frou Frou≫岡田さんの無骨な膝いたたまれない」いう図式が脳内で当時の記憶そのままに成り立っているという始末。
最近大分そのトラウマは消えてきましたが、それでもやっぱりなぁ…
ごめんなさい、かしぶちさん。

ここで飛び入り参加の高野寛さん入場。
さっきコンビニに行ったら、細野さんがいました、今日恵比寿はパワースポットです、と。
…私、今年の初夏、大学のキャンパスで細野さんらしきロマンスグレーの殿方に立川記念館の場所を聞かれた気がしてならんのですが…!!

慶一さんたちに囲まれ緊張並みでないなか、高野さんの≪夢で逢えるでしょう≫?が演奏されまして。

最後に1曲、年長のかしぶちさんを讃えるべく4人で合奏です。



≪スカーレットの誓い≫
かしぶちさんがギターを弾きながら唄います。後ろでくじらさんがヴァイオリンを鳴らしながら合いの手を入れます。高野さんも楽しそう。慶一さんだけ舞台向かって右端にひっそりと構えてもくもくとギターを弾いています。
この曲はいいなぁ、いろんな色が出てきて。

有名な「ばらがなくちゃ」はドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスの言葉。
院試の対策をしているときに偶然、原文と思われる文がみつかりました。

Ohne die Rose tun wir's nicht!(そのばらなしで私たちはそれをしない)
オーネ ディ ロゼ トゥン ヴィアース ニヒト!


バラは直接民主主義の象徴なのだとか。


これにて4日セーリンシューズのライブはすべて終了お疲れ様です!

かしぶちさんの選曲はよかったなぁ…≪気球と通信≫が聴けてもう幸せの極致!(正直ファン歴短い私としてはライダーズ休止前に≪気球と通信≫≪ジェラシー≫が生で聴けたのが純粋に嬉しい;)

ライブが終わって外に出たら、くじらご夫妻が休憩なさってました…!
斉藤先輩っ!
そしてくじらさん…人形のこと覚えていて下さったのです!!
ということで大風呂敷から大切に取り出しお披露目♪
17センチのくじらさん人形も、ご本人と並ぶとはるかに小さくみえました。


くじらさん:慶一は連れてきたの?
おぺらお〜:慶一さん、持って来てます!
くじらさん:慶一、あ、もう(打ち上げに)行っちゃったか、おおい、ケーイチーっ!


くじらさんとも慶一さんともこれにてお別れでしたが、一生涯私は、くじらさんの「おおい、ケーイチーっ!」と叫ばれたあの声を忘れやしません*


そして完全度外視のかっしお…もうホント毎回毎回、すみません。。






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