2011年11月05日06日楽器フェア@パシフィコ横浜

気がつけば、楽器フェアから2週間も経過していたとは知っていたようで知らなかった事実。光陰矢のごとしです。窓から時計を放り投げれば時間が飛ぶように見えます。ああ…CTO LAB.のライブレポも卒業論文も同じぐらいにピンチです。

報告であろうが論文であろうがレポートと名のつくものは延滞するものではありません。

そんなわけであまりに遅ればせながらですが楽器フェアのお話です。 乏しい記憶力を絞り絞って2日間の思い出を紡いでゆこうと思います。



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11月4日のハーフライダーズライブの余韻も覚めやらぬ中、5日、6日、横浜はみなとみらい、パシフィコ横浜で開催された楽器フェアに行ってまいりました。

学研パブリックブースにて岡田徹大先輩率いる(?!)テクノユニットCTO LAB.と宇田道信さんによるサウンドガジェットシリーズ:SX-150マークUと謎の電子楽器ウダー…のデモ演奏会がありましたのです。

まずは♪ みなとみらいの駅にシラーの書簡が飾ってあったのが驚き!
ゲーテも偉大な文豪ですが私は個人的にシラーのほうが好きv

大好きな文豪の詩を横目にパシフィコ横浜に向かいます。
大好きな音楽家ビットールさんの待つパシフィコ横浜に向かいます…。
緊張と歓喜に足が鉛のように重く、羽がついたみたいに軽いです。。
恐るべし本命パワー!

せかるる思いにモラトリアムもままならず会場に到着します。

演奏開始10分ほど前。ブースではPolymoogさん、イマイケンタロウさんがセッティング中。程なくしてどこからともなくビットールさんもやってきまして、お互い目が合うや否や軽く会釈〜。こうしてワタクシのさっきまでの緊張はどこに吹き飛んだやら…もはや≪歓喜に寄す≫です*

そのビットールさんは、ワッペン付きのお帽子に、赤と白のギンガムチェックのストール、桃色のシャツにジーンズというカジュアルスタイル♪♪
大分前からビットールさんには絶対、桃色のお召し物が似合う、似合うもん!と妄想巧みにしていたら(変な妄想してすみません;)さればこそで…心がほっこり温かくなりました。

普段どおりビットールさん側(向かって右)を陣取りまして。ステージはブースの中なので奏者と鑑賞者の間に敷居はありません…うおぉおぉ。。



セットリストは4回とも同じで:
SX-150マークUのモデル演奏
≪2001年宇宙の旅≫
≪Smile≫
≪クラッシュ万事休す≫



*デモ演奏1回目

お三方のテーブルの上にはそれぞれSX-150マークU。岡田さんはマークUとOP-1(キーボード)を接続。OP-1で弾いた音階をマークUで鳴らすという形。10万円のシンセを7千円のガジェットで鳴らすという贅沢…。

まずはpolyさんからアナウンスとSX-150マークUのデモ演奏です。SX-150マークUの音を録音していじくったり合成したりなんなりすることで実に重厚で荘厳なテクノ音楽を演出することが出来るというお話!

polyさんの音楽は洗練されていて何度聴いても聞き飽きることがありません。テクノって私の専攻の範疇外ではありますがそれゆえかえって毎回新鮮な気持ちで聴くことができます。それにロックと違って爆音じゃないから耳がキーンってならないし;←ここかなりポイント高い!

表現方法や響きはまごうことなきデジタルなのに表現内容はむしろアナログっぽいところがどことなく自我撞着しているようで興味深いしオモシロイ!

polyさんの演奏終了後、CTO LAB.メンバー入場!
まずはみなさんもきっとよく知っているでしょうという曲から。



≪2001年宇宙の旅≫ 有名な、リヒャルト・シュトラウスの「ドーソード(上行)」です。(≪ツァラトゥストラはかく語りき≫じゃなくて≪2001年宇宙の旅≫なんですね…
デモ演奏1回目。素朴な響き。で私はこれだけで充分満足だったのですが、当の演奏者たちは結構苦戦している具合で。岡田さんなんかは幾度も弾き直しているし…。うーん…でも原曲原曲だし(苦笑)機材やビットールさんたちを責めるわけにはいきません。

ここで謎の電子楽器ウダーの説明が入ります。
SX-150マークUとウダーあわせて、「サウンドガジェットシリーズ」と銘打っているそうで。そのウダーも来年頭発売に向けて着々と…準備最終段階に入っているそうです!楽しみ楽しみ♪


ウダーは…もとギタリストの宇田さんが、ギターのように微妙な音階(半音階のさらに半音とか)をなめらかに奏でることの出来る電子楽器があったらいいなぁ。でもきっともう誰かが発明しているんだろうなぁ…と思ったら誰も発明していなかった!じゃあ私が開発してしまおう!と、いう流れで誕生した楽器とのこと(なんだかいかにも謙虚な宇田さんらしい*)


大分前からCTO LAB.のライブではおなじみの楽器ですが、改めて説明を聞いてみますと:


  • ウダーは両手で包み込むようにしてもつ楽器で
  • 左右に円柱が伸びておりその円柱に弦がコイルのように巻かれていて
  • そのコイルを押さえることで音がでるしくみ。
  • たしか30°で1音階上がってひと巻きで1オクターブ上がるしくみ。
    (つまり15°で半音上がるけれど、7.5°で半音の半音を鳴らすことも可能)
  • コイルを数箇所押さえれば和音が鳴るし、
  • 押さえるタイミングを微妙にずらして調節することで分散和音にもなるし
  • アルペジョを奏でることも可能。
  • そして音量は押さえる力の強弱で調節するとのこと。
  • 「ネコは弾けません。」




ちなみに試作品第1号から重ねて40以上も試作品があって今日に至っているそうです…試行錯誤の結晶ですナァ。



≪Smile≫
そこでそんなウダーを仲間に加えてもうひとつ映画音楽からこちら。(≪2001年宇宙の旅≫は打ち込みのカラオケつきでしたが、こちらはカラオケなし)これはなんかもうウダーの独壇場という感じ。ウダーの音質が曲にあっていたからかもしれません*



≪クラッシュ万事休す≫
最後はビットールさん作曲のこのゲーム音楽、CTO LAB.版。うう…今回はジーニアスさんの踊りはないのかァ。(それガジェットのデモ演奏には必要ないだろ)
これもなんだか岡田さん苦戦気味。実際のところ、従来テクノ楽器は電源を入れてかなり時間がたたないと音程が安定しないそうで。OP-1やマークUの場合はそれが数分に短縮されたそうですが常に安定値を保ってくれないので、ビットールさんがスタンバイできてもpolyさんのがずれて…とか、そのpolyさんの音程が合ううちにイマイくんのがずれたり、ビットールさんのがずれたり…とアンサンブルが非常にムツカシイのが難癖あるよう。


でもそのほうがライブっぽくて密でいいですわ*
それに非常にナチュラルな感じもわざとらしさがなくてステキ!
(ホラ、大体デモ演奏とか新しいものを紹介するときって贔屓目になったり誇張宣伝したり…多少なりともおこがましい印象が残ったりするものだから)

岡田さんのとりまきは等身大なうえにどことなく気品がある方ばかりでその圏内に入ると気持ちがすっと落ち着き素直になれます。

そんなこんなで1回目のデモ演奏終了!
かなり課題の残る形だったので2回目には改善するようにします、2回目も聴きに来てください、とイマイケンタロウさん。(ワタシ…9月30日に誓ったとおり4回分全部聴きに来る予定なんですがっ!

2回目の演奏時間が変更されたようで3時10分から3時40分に…(一体なにゆえ?!)1時間半ちかく時間を潰さないといけないので…まずはブースにおいてあるマークUを試弾!電極のところにキーボードシールが貼ってあって助かりました!


♪ラファーレシーレレミファー♪(ミ、シ、ラに♭)
(念願のSX-150マークUによる「ヴァルハルの動機」 R.ヴァーグナー)


ヘッドホンの穴もついているし下宿でも臆せず楽しめるけど…7千円かぁ。これは競馬で調達するしかないかなぁ。(すみません)
そして会場内をうろうろ。どこかのブースでアコーディオンのデモ演奏をしていて、辻音楽師みたいでとても楽しかった!アコーディオンの響き大好き♪

あれだけいろんな楽器が展示・販売されていて、マンドリンが無かったように思うのだけれど…気のせいかな。…さすがにラウテまでは求めないけど!

ベンベン ベンベン タララ ラララララァ〜ン☆
♪朝私は ばら色に輝き
満ちる鼻血の香りは
ただちに大気に溶け込み
  …
私は楽園に勧誘した
  おぞましく 上品に♪
(以下強制終了)


YAMAHAブースではベーゼンドルファーの試弾を謳っていたのですがアップライトピアノしか展示してなくて…あとでパンフレットを確認したらベーゼンドルファー試弾には事前予約が必要だったと。我が愛するオーストリア生まれのピアノ。YAMAHAブースのそれ…弾いてみたかったな。いやむしろ、ベーゼンドルファーを弾くビットールを拝んで・聴いて見たかったなァ。ビットールさんにはベーゼンドルファーの音色と響きが似合いますv


会場巡回終了。



*デモ演奏2回目

ブースにPAが届いていました

この日初めてワタクシは、「PA」は「パー」ではなく「ピーエー」と読むのだということを知りました*
まるで無知で無教養なもんで;


PAといえばいつぞやの雑誌のインタビューコーナーで、スピーカーの振動板にきわめて木に近い素材(=ウッドコーン)を使ったラジオコンポ(ビクターEX−AR9)でテクノを聴いたところ、テクノの嫌な響きが軽減されて耳に心地好くまろやかに聴こえるようになった!とビットールさんが話されていたのですが、とすると木張りで有名なバイロイト祝祭歌劇場のオーケストラピット(奈落)にテクノ機材を持ち込んでワーグナーを奏でたらどんな風に聴こえるんかすら…もうこれ、そのインタビュー記事を読んだときから私の恒久の謎のひとつなんだけど(なぜいちいちテクノ機材でワーグナーを奏でないといけないんだい;)!!

反対にEX-AR9でワーグナーを聴くとリビングがバイロイトになるのかしら?!
7千円ですら出し渋りする私がこんな高級コンポ買えない、でもリビングがバイロイトになるなら絶対お得。岡田さん、教えて!!←


もとい。
考えてみればSX-150マークUの説明書をもらっていなかったことに気がつき遅ればせながら2枚失敬。チラシやフライアーはできる限りスクラップ帖に貼っているので、これでまた箔がつきます♪…その、2枚もらったのは裏表両方見えるように貼るためね…。

セッティング中、宇田さんのウダーがBGM?を演出。
ビットールさんの耳打ち提案で≪MOTHER Earth≫も流れました♪
わーいわーい!岡田さんもきっとひそかにMOTHERお好きですよね…。



そしてデモ演奏2回目です
1回目同様SX-150マークUのモデル演奏がありまして。その間にせっせとお客さんにマークUの説明書を配るビットールさん。(そしてどさくさにまぎれてさらに1枚もらってしまうワタクシ…それはもうビットールさんから直に手渡されたら「もう戴いたので要りません」なんていえません!!これは金色の額縁に入れて大切に飾ります←)

モデル演奏のあとちょっとだけ機能紹介。SX-150マークUはシンセブラスの音が出せる!というのがまずなによりの売りとのこと。またネコの声も擬似的にだせるというので実演。

Polymoogさん これだと宇宙ネコみたいですね…;
ビットールさん みなさん、こんな音聞きたいとかリクエストありますか?

「はい、ビットールって音を聴いてみたいです!」と心の中で(もはや意味不明な)セルフツッコミ。

リクエスト1:怪獣

これがものの見事に「宇宙怪獣」になって拍手と笑いが起こります。
もうひとつ自発的に「ヘリコプターの音」実演。

ビットールさん ヘリコプターの音といえば、『地獄の黙示録』で初めて映画の中でヘリコプターの音にシンセが使われたんですよ。


これはさすが彼ならではのトリビアルなネタ!(岡田さんが「映画とシンセ」の語りを始めるとまた3日ぐらいかかりそうですが…)…ってちょっとまった!『地獄の黙示録』と言ったらヘリの音なんかよりもっとシンセでカバーしてもらいたい曲があるんだけれども!!(もちろん≪ヴァルキューレの騎行≫)


ビットールさんいわく、これまでのガジェットはシンセといいながらも音が一辺倒(ピコピコとか)でシンセではなかったとのこと。でもこのSX-150マークUはより音色に幅ができてシンセらしくなったのと、大人の科学の付録につくのではなくちゃんと、立派な箱に入って楽器屋さんに並ぶようになったのでみなさん是非お手に取ってください!とのこと。
ちなみにムーンライダーズの新譜でもこのSX-150マークUを使用されたとか。



という前置きを踏まえまして
≪2001年宇宙の旅≫
≪Smile≫
≪クラッシュ万事休す≫
です。

PAのおかげ?か2回目ともあってやりなれてきたのか1回目とは比べ物にならぬほどの洗練具合。あれだけ苦戦していた≪2001年宇宙の旅≫もバシっと決まって、シュトラウスがお墓で寝返りを打ちそうです*

MCでも気さくにボケたりツッこんだりと和やかな雰囲気。
SX-150マークUをアイフォンに接続しておくと着信があったときにアイフォンの電池が切れていてもマークUが盛大に鳴り響いてくれるのだとか…。そもそもデモ演奏にガジェット説明は別としてMCが必要なんでせうか…。

ともあれ、ビットールさんも無邪気に構えてクラッシュ万事休し、楽器フェア1日目終了!


演奏後ビットールさんに「明日も懲りずに来ますので…目障りでもよろしくお願いします;もう…前売りチケットも買ってしまったし…」とおずおず告白。


え〜そうしましたら心優しいダンディは「すごい、皆勤賞!達成したらパンフレットにサインあげるよ!」と約束してくださったのです…*


皆勤賞!

がんばるよ、岡田徹大先輩!



帰り際、エスカレータで出口に向かう途中、楽屋に戻ってゆくビットールさんが眼下に見えました♪楽しいデモ演奏、ありがとございました&今日はお疲れ様でした。

明日もお互い何事も無く会えますよう!
Aufwiedersehen!!



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5日に引き続き楽器フェアに!
何事も無くこの2日間を迎えられたことをチャペルの神さまに感謝しまして。昨日より30分近くも遅刻で出発!夕べからじっとりと頭の中を岡田さんの柔らかい微笑と≪Smile≫のメロディがフラッシュバックしています。

それにしても岡田さん…ライダーズでSX-150マークU使ったっておっしゃったなァ。もしや彼のテクノ楽曲がとうとうバンド選考通過したのかしら?!

さすがは日曜日、それも最終日とあって楽器フェアの混み具合は昨日の比ではありません。…でも学研パブリックは昨日と同じく穏やかに盛り上がっていました*

Polymoogさんが早くも白衣にトレードマークの光るメガネ!
なんだかこう正装という感じですなァ。

イマイケンタロウさんはいつもとそう変わらず(だって王子さまだから!)


ビットールさんが昨日とは打って変わって、紺のキャスケットに白のシャツに黒のスーツ(スーツ風オーダーメイドジャケットかも)、赤のネクタイを締めて、ぴしっと正装!おまけに昨日は白縁のメガネだったのが今日は黒縁メガネに…すごいこだわり。


こうなるともはや無料のデモ演奏というよりミニライブと言ってしまっても過言でないぐらいなのですが、それもそのはず、最後の演奏で明らかになりますが本日はカメラも入ってのデモ演だったのです。



セットリストは昨日と変わらず:
SX-150マークUモデル演奏
≪2001年宇宙の旅≫
≪Smile≫
≪クラッシュ万事休す≫



*デモ演奏3回目

昨日よりさらにパワーアップした感じです。

≪Smile≫もウダーに加えてビットールさんの熱演、Polymoogさんの熱演パートあり。すべてをまとめるのがイマイくんです!

イマイくんはちなみに何をしていたかといえばパーカッション
SX-150マークUでは、ドラムスの音(打楽器の音?)だけは鳴らせないので別の大人の科学の付録ガジェットからパーカッションの音(雑音含めて)を流しそれをマークUに接続。

またPolymoogさんもシンセの音程を安定させるためにMIDI変換機を取り付けていました。これも開発中のものですが市販はされていないので欲しい方はどしどし大人の科学に働きかけてくださいとのこと。むしろそうしないことには発売にこぎ出せないそうです。(めったにナイトでも2000円のガジェットをMIDI化するのに20000円の変換機が必要…って言っていたね;)

さらにビットールさんのOP-1とSX-150マークUをつないでいるのはUSB変換機。これがあればパソコンとの接続も可能。岡田さんはキーボード担当なので実質はキーボード演奏ができるように、との計らいです*このUSBケーブルも欲しかったら大人の科学に働きかけて(以下同上)(ということはそのUSBケーブルを使えば電子ピアノとマークUをつなげられるってことだな?!さしあたってはそっちのほうが欲しい!)

ただし岡田さんも鍵盤だけでなく、SX-150マークUの複雑なつまみを調節してビブラートをきかせたり音色・響きに幅と彩をそえたりとさまざまな工夫・思考を凝らします♪そして3曲とも楽譜なしの暗譜演奏!彼のその若々しさがキラキラ眩しい!

この3回目のデモ演奏のときだけ、特別コーナーに鑑賞者もSX-150マークUでシンセブラスの音を出してみようコーナーがありました♪

で…若気の至りというのか、普段のゼミのノリというのか、場を長引かせるのも気まずいというのか、純文系なワタクシでもSX-150マークUを鳴らせるんだということをここで証明すればシンセ(機械系)だからと躊躇っている方々の購買意欲を駆り立てられるんじゃないかとか、なんとでもこじつけはできますが、

要はビットールさんのご提案というだけであっけなくホイホイされ、気がつけばブースの中に立っていましたです…。

指定された位置につまみをセットして鳴らすだけでいいハズなんですがなんだかやっぱり違う感じ…まずワタクシ、シンセブラスがどんな音なのかそもそも知らないし(爆)


ビットールさんが親しげに「鳴った?」って調子を合わせてくださって鳴ってもないのに嬉しくなって終わりましたです;


でもねきっとこれは単におぺらお〜個人の問題でありまして、文理関係なく楽しめる楽器だと思います。ただし自分の鳴らしたい音の響きだけはちゃんと知ってなくちゃなりませんです(当たり前だ)有馬記念で7千円当たったら、自力でSX-150マークU買って、自分で「ビットールの音」鳴らしてみるよ、そのために「ビットールの音」ってどんな音なのかちゃんと定義付けておくよ!


恥さらしをしつつも至福の(笑)瞬間が終わりまして。


ウダーと宇田さんの解説も昨日のとおり。


3回目のデモ演奏が終わりました*


…今日はまた、3時代の演奏時刻が定刻どおり3時10分からに直っているんだけれど一体昨日はなにがあって30分遅らしたの;(イマイさんのトゥイッターから察するに演奏者本人ですらその理由を知らないようであるし)

まあともあれ朝ぐだぐだしていたせいでご飯を食べ損なっており会場近くの喫茶店でしばしの休憩。



*ビットールさんとウダー
とうとうラストです。
少し早めにブースに行ったら、ビデオカメラが置かれているわ3人のテーブルもこれまでと違ってカメラに合わせるようにセッティングされているわ…ビットールさんも熱心に≪ツァラトゥストラ≫の練習されているわ…もはやこれは、上にも書きましたがデモ演奏の域を超えているとしか思われません。もちろんプロモーションや記録の意図があるにせよ…ね。


CTO LAB.が発足したきっかけのひとつが今回演奏しているSX-150マークUの前進、SX-150。大人の科学のフロクde夏フェス@渋谷タワレコが結成3日目にしてライブを迎えたというc.t.o.デビューの場。それは3年前。ワタシは大学に入学して上京したばかり。PAはおろか、バンドとユニットの違いや区別も知りません。それなのに何の疑いもなく、2008年8月2日デビューその日から、ずっとずっとこのユニットを追いかけ続けてきたこのワタクシ。

あのときは≪レイダースマーチ≫≪いとこ同士≫しかレパートリーのなかったこのユニット。あのときは電池駆動のガジェットでは長時間のライブに耐えられない懸念からその存続すら「?」を伴っていたこのユニット。それゆえかメンバーにも「一次」メンバー:Polymoog、イマイケンタロウ、岡田徹と記されていたこのユニット…!


それが3年経って進化したSX-150を引っさげ、メンバーも代わることなく、ここまでも余裕で気前よくファンの前に立っていることを考えるにつけても、感無量の3文字ですら足りないぐらいですっ!


…とワタクシが独り勝手に感情の海に浸っているところに岡田さんが歩いてきましてウダーを握られました。宇田さんに演奏方法を教わってそれとなく構えてみせる彼*(図々しいことは承知の上…でもどうか傍観させてくださいっ


ウダーを持つビットールさんがあまりに様になっていてイマイケンタロウさんもやってきました。そしてお2人で撮影会開始!

私もこっそり心のシャッターぱしゃり!

ウダーとビットールさん
勝手にたかってしまってすみませんーっ

アコーディオンを弾くビットールさんもステキですが岡田さんはこう両手で包み込んで演奏するような楽器がとても似合います♪(ある意味ではピアノも両手で包み込んでいるわけだが)彼の包容力の象徴でありますことよ*



*デモ演奏4回目
長いようであっという間の2日間、これが最後のデモ演奏です。
カメラも入って意気込みも充分の演奏者たち。SX-150マークUのモデル演奏も終了し、≪ツァラトゥストラ≫もとい≪2001年宇宙の旅≫もばっちり決まって、(念入りに練習されていた岡田さんも満足そうv)昨日に続きガジェット解説コーナーです。


ビットールさん シンセブラスの音、鳴らしてみてよ!


◆(シンセブラスの音)

Polymoogさん …なんだかいままで鳴っていたのと大差ない音ですね;





Polymoogさん ごめんなさいとせめてもの気持ちを込めていまメガネを光らせてみたんで すが。


…っ気がつかなかったヨ、polyさん!
そこたぶん、すごく大切なところだったと思うんだけど!!

仕切りなおしまして。

ビットールさん なにか鳴らして欲しい音はありますか?


リクエストタイムアゲイン!


リクエスト2:シンバルの音

前述のとおりSX-150マークUは打楽器の音が出せないのでシンバルの音というのはあまりに無理難題。それでもなんとかリクエストに応えようとがんばってみるPolymoogさん。…がしかしやっぱりどうもうまくいかず。
CTO LAB.のシュールさがここにきてじわじわと発揮されています*

そこでまたお詫びの気持ちを込めてネコやサルやいろいろ鳴らしてみるpolyさん。このときのネコは今まで聞いたネコのなかで一番ホンモノに近かった!拍手〜!


ビットールさん と、こんな具合で…ごめんなさい、いままでのシンセガジェットはシンセと いってもシンセではなくて(以下中略)でもこのSX-150マークUはこんな感じでどんどん音楽的になってきてますので…
イマイくん お、音楽的ですか;
ビットールさん 皆さんぜひ、お手に取ってください♪


…と、うまく行ったところをボケっとさらってゆくビットールさん。
…に、微笑みながら合いの手とでも言うべきツッコミを添えるイマイケンタロウくん。
…な、2人を涼しい眼差しで見ながらシンセをいじっているPolymoogさん。


この3名の絶妙コンビネーションをみるにつけても、このユニットは一生涯…メンバー交代だけはしちゃいかんと強く、つよーく思いますです。

場内をほんわか笑わせたところでウダーと≪Smile≫。


ここにきていかにもシンセガジェットらしく、カメラの前でも微妙に音程がずれたり要らないアウフタクトがはいったりして苦笑気味のpolyさん。
ビットールさんはご自分のソロのパートでいつになく緊張した面持ち。
パーカッションのケンタロウくんはそんな2人と宇田さんをそっと励ましている感じ。


4回中一番、「らしい」演奏でありました♪


岡田さんがヘッドホンとマイクを調節しているところで4回目にして始めての「メンバー紹介」と今後のライブ情報。

CTO LAB.は
11月22日のエイプリルズニューアルバムリリースパーティにゲスト参加。
明けて1月7日の高円寺HIGHにて大人の科学主催でTokyo Outbound#2を企画。
また同じく1月にライブをひとつ予定しているそうです。


もちろん忘れてはならないのが
12月17日ムーンライダーズツアー東京公演、中野サンプラザ。久しぶりに2000人うめるからご家族そろって聴きに来てください、とビットールさん。


告知がすみまして、最後の最後に≪クラッシュ万事休す≫
9月末の大塚でのライブほどはっちゃけはしないものの、楽しそうに笑って得意げに腰を振るビットールさん♪(前後にね!)CTO LAB.全体が4回分のデモ演奏を遣り通した達成感にキラキラっと輝いて見えました*

一回一回は3曲でも4回やれば12曲分だもんなァ…。お疲れ様でした!


〆の曲はいつでも寂寥感と期待感を暗示させるほろ苦くも甘い響きを帯びて聴こえます。


お互い生きている以上、これが見納めになってしまうかもしれない
お互い生きているから、つぎに会えたときの感動はひとしお

そんな風。

打ち込みならCDでも足りるかも知れないけれど、そうはしない、させないCTO LAB.のライブスタイルに情報化され断片化したように見える音楽の生きた光の一条が瞬くのを感じます。ライブって奇跡の奇跡の体積場だな。




さて、心優しいダンディは皆勤賞のお約束をちゃんと覚えていてくださいました;;(感涙)お三方のサイン、日付入り。きょ、今日はちゃんと慎重にサインペンを…。今日は岡田さんの神の御手の中にむき出しのサインペンの先端つっこむようなおっちょこちょいはしませんでした…しませんでしたとも;(←以前一度緊張のあまりやってしまったことあり)

またライダーズ新譜でビットールのテクノ音楽がバンド選考通ったのではないかというワタクシのささやかな期待は…見事に否定されました(苦笑)
ただ慶一さんがSX-150マークUの音色を気に入られたそうです。
ビットールさんのニューテクノ楽曲はCTO LAB.でまた聴けるといいな。


ふと思い出したことに、2009年11月07日、今日と1日違いで当時CTO branchだったこのユニットは新宿ロフトで名前と装い新たにテクノユニットとして再出発を図ったっけ(Drive to 2010)そのときもパンフレットにサインを寄せ書きして売っていたっけ(もちろん購入


家に帰って

09/11/07 CTO branch
11/11/06 CTO LAB.


2つのサイン寄せ書きを並べて見ながらCTOの足跡を振り返るとともに、11月22日への期待、それ以後もこのユニットのさらなる発展、ご活躍、じんじんと心の奥底から祈願してやみません!



*おま毛
ユキズリノッ 恋ノフリッ
ウダーを弾き語りするビットール♪
最近、ショートブーツとチャップス(足あて)にはまってます
(い、いまのシャレ、岡田さんを超えたかな?!)。
岡田さんにもきっと、チャップス似合うはず〜♪






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