2011年12月17日 Ciao! Moonriders @中野サンプラザ

セットリスト

《週末の恋人》

《Danm! Moonriders》
《鬼火》
《Who’s gonna be reborn first?》朗読
《Who’s gonna die first?》
《DON'T TRUST ANYONE OVER 30》
《Frou Frou》
《涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない》

新曲コーナー
《Mt., Kx》
《弱気な不良》
《オカシな救済》
《ハローマーニャ小母さん》
《Masque-Rider》
《ラスト・ファンファーレ》

《ボクハナク》
《Cool Dynamo, Right on》
《ダイナマイトとクールガイ》
《トンピクレンッ子》
《ヤッホーヤッホーナンマイダ》
《スカーレットの誓い》

アンコール
《マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン》
《花咲く乙女よ穴を掘れ》
《Kのトランク》
《BEATITUDE》
《蒸気でできたプレイグランド劇場で》

《6つの来し方行く末》



前置きその1
突如のバンド休止宣言を受けましてのツアーライブ最終日。休止宣言発表後、またたく間にチケットが売り切れたそうです…それだけ、陰でライダーズを支えていたファンが多いということなんだろうねェ〜。

ワタクシはバンド休止宣言なんて概念にほど遠い夏休みにイープラスで購入済み。ファンクラブの先行発売は、席がステージに近すぎて岡田さんが見えないということが発覚しているので今回もお見送り。

そのチケットが、先月、「権威化した芸術をいかに救うか」ということを布団の中で悶々と考えているときに届きました。。ムーンライダーズは、日本のロック界ではある意味、不動の古典、「権威化した芸術」なのかもしれませんねぇ。…ううむ、人生は短く、芸術は長い。…なんてこの若いのが言っちゃいかんかの、くじらさんのなかではワタクシ、35歳ということになっているんですが。

ともあれ、新譜『Ciao!』 の発売日に合わせて卒業論文を提出しまして、『Ciao!』を購入→ルーフトップライブの抽選会。ビットールさんに思いのすべてを託して無事に当選しまして…(もはや神がかってますな)。

『Ciao!』はイタリア語のアルバム名に似合わず、全体に靄がかかったような、曲と曲との境界線がいまいちはっきりとしていないアルバム、というイメージ。それぞれの曲も、サビとかリフレインとか分かりづらいものもいくつか。

で、この天の邪鬼な自分にしては、素直な決断を下しまして。
アルバム内で一番好きな楽曲は《ハローマーニャ小母さん》
これは、マイフェイバリット岡田楽曲上位3位までには絶対にランクインします。それと気になっていた悪魔の7番は白井良明さんの《Masque-Rider》!これも大好きv

その『Ciao!』を実質ものの一日かそこらで一気に予習して、そしてライブです。あろうことか前々日に大風邪をひき体も喉も限界…頼むから、《Cool Dynamo, Right on》とか《ヤッホーヤッホーナンマイダ》で客席に歌わせる、《トンピクレンッ子》でとことん客席をはねさせる…というパフォーマンスはやめてくれ!と思いつつも…。前述のセットリスト見ただけでワタクシの願いは払い下げにされたことが丸わかりですが、それでもなんとか、月光下騎士団休止前最後の輝きをここにスケッチしてまいりましょう。



前置きその2
ムーンライダーズトリビュート展の印刷物でおカネがなくなっており、物販は断念。5時過ぎにのんびりと会場に向かいます。って、社会現象にもなりえそうなほどの長蛇の列が物販コーナーに…。そしてそこには私が唯一、目と耳から手が出るぐらいに欲しいものが;;

初音ミクplays 月光下騎士団 CD 岡田さんのサイン入り


悲しいかな、この初音ミクのアルバム、すごくすごく楽しみにタワレコに行ったら店頭に置いてなくて(取り置き分のみの入荷だったそうです)…欲しかったのに。なんと会場特典で岡田さんのサイン(笑)までついているのに!


断念光線!!


ムーンライダーズと岡田さんへの愛をつづったレポートの印刷代のせいでゲルピンなら本望、ライダーズという集合体、岡田徹という個人への想いは、形のあるサインなんぞより重たいものなんです…重たくて、大切なものなのですっ!!

…と必死で負け惜しみしても何だなァ…クレジットはThomas O’haraだし若干普段の岡田さんのとは違うサインかもしれないし!!(…彼の場合違いそう)うう;

そんなこんなで不甲斐ない岡田リアン。気を取り直して入場。入場制限で開演が30分近く遅れるという快挙(?)!ことあるごとに中野サンプラザ全部埋めるからチケット買って!と頑張ってらした岡田さんの顔が思い出されます。

そして会場へ。噂によれば、ライブ開始の一曲目、ロビーでは慶一さん・ふーちゃん・良明さん、会場内ではくじらさん、岡田さん、かしぶちさんが演奏されたということで…それもし、東京公演でひっくり返ったらどうしよう!!といちいち疑心暗鬼になるのは、ライダーズのみなさまがいじわるだからではありません、私の脳髄がひねくれているからです。

ということで、一か八か賭けてロビーで待っていたら、また例によってオカシなアナウンスが(笑)これさァ、去年末のAX分から全部録音してCDにしてくれないかねェ〜!!


「調子乗ってステージ前で裸踊りをするのは危険なうえにまわりのお客様に多大な迷惑を及ぼすのでやめてください」
って…懐かしの久保講堂でのライブでは良明さんが自ら「手拍子、足拍子から…裸踊りでもなんでもやっちゃってください!」って言っていたのに!
「録音機材によるライブの録音・録画が発覚した場合にはムーンライダーズに提供すること、後々CD・DVD化します、報酬は「スウィートでビターなキャンディ2,3個」あるいは「それに相当する商品券」となります」
なにそれ、欲しい!!
「休憩はなしの予定ですが、メンバーの好意で急きょ、休憩を入れることもあるかもしれません、その時には「ああ、しょうがないなぁ」と思って下さい。なお、お客様のなかに、お医者さま・看護師さまがおりましたら、すぐに楽屋に来て、適切な処置をほどこしてください。」
ちょ、ちょっと!覚悟据えてるの…?!


そして開演!って、扉越しに客席を覗き込んだら岡田さんの姿!!

私の予想は外れました…思った通り有馬記念も外れました!!
うおぉぉぉ、私のSX-150マークUがぁっ!(←有馬記念の当たり馬券で買うつもりだったらしい)

まあともあれ、あわてて客席へ。
1階16列13番「い」「ろ」んな「い」「み」がある番号ね!!
岡田さんは客席もだいぶ奥の方、私のいる16列よりさらに奥の通路で、楽しそうにアコーディオンを奏でていました。



ここで書くのもなんですが…基本的な舞台配置
後:夏秋くん、ビットールさん、かしぶちくん
前:くじらさん、慶一さん、ふーちゃん、ばんちょ



本題

『イスタンブールマンボ』
《週末の恋人》
作詞:鈴木博文 作曲:岡田徹
遠くて、手拍子が大きくて、よく聞こえなかったよ〜残念;岡田さんがボコーダでなく、肉声をぶっ放していらっしゃるというのに!!途中で、ご夫婦で鑑賞に来ていると思われるお2人に歌うよう促していました。岡田さんも、ご夫婦も楽しそう、幸せそうv歌いきった暁には、男性の方の腕を持ち上げてガッツポーズまで。岡田さんってばお髭を生やして、なんて粋なお方!


さて、そんなこんなでロビーからもロビー組が集合し、客席中央で「Danm! Moonriders!」を叫ぶ。慶一さまなんて拡声器持っているし…。 と、ファンの声援に温かく迎えられた騎士たちがステージにあがります…とカーテンがせり上がり、ふーちゃん、かしぶちさん、そしてばんちょが中へ。ヴァイオリンを持ったくじらさん、ギターの慶一さん、アコーディオンの岡田さんはステージ中央に残ったまま、マイクの前に集まりまして。



『モダーン・ミュージック』
《鬼火》
作詞:佐藤奈々子、鈴木慶一 作曲:鈴木慶一
一気に来ました!切ないなぁ…。くじらさんのヴァイオリンも岡田さんのアコーディオンも、素朴でアコースティックな響き。寂寥感を伴ったしょっぱい演奏。慶一さんも譜面台を置かずに、ぽつぽつと歌を紡ぎだしています。…「こんなに長いこと ムーンライダーズをひとりに」させてごめんね…不動の古典!!


演奏が終わり、慶一さんを残してくじらさん、岡田さんもカーテンに隠れます。するとステージの上が茜色にぼわ〜っとライトアップされまして、盛大に音が鳴り始めました。



『Ciao!』
《Who’s gonna be reborn first?》
作詞曲:白井良明

「またね!」と言いつつ、気が早いなぁ〜さすが良明さん!(スミマセン)なんと、歌わずに慶一さんが歌詞を朗読すると言うスタイルです。ポケットから歌詞の書かれた本を取り出して…と。どこぞやの演説か、開会宣言のようです。読み終わった後には本を客席に放り投げる!もちろん、16列までには到底届きませんでした。



『最後の晩餐』
《Who’s gonna die first?》
作詞:鈴木博文 作曲:白井良明

白井さんの「最初に○○するのは誰だ?」連続!(未練がましく《最後まで残るのは誰だ?》って曲も聴いてみたいよ〜)会場内が一気に盛り上がります!悲鳴に近い歓声!そしてぞろぞろっと早くも立ち上がるファンたち。私も…雰囲気に押されて!ついにメンバー半分以上が赤の時代に突入したムーンライダーズですが、年齢を感じさせない強烈なエネルギーを発散しながら、20年も前に書いたこの曲を演奏していました。いつものライブアレンジ。ばんちょのボーカルがいつにましてぐっと力が入っていてカッコイイ!死ぬときも、生き還るときも、みんな同時だ!!


ここでやっと明かされた舞台配置は
後ろ:夏秋くん 岡田さん かしぶちさん
前:くじらさん 慶一さま ふーちゃん ばんちょ
でした!
岡田さんもくじらさんに隠れることなくかろうじて見える!
遠目に見ると一人ムーンフェイスでお髭を生やしていて、恵比寿様のよう*



『DON'T TRUST OVER 30』
《DON'T TRUST ANYONE OVER 30》
作詞:鈴木博文 作曲:E.D Morrison

「はい、信じてませんよ!だから休止宣言もウソですよね!」…とでも言わせたいのかムーンライダーズ!!休止前までマゾ精神全開の殿方にただただ脱帽です。でも本当にうわべだけ「休止」しておいて、結構あっけなく、「あれ、なんか6人そろってるぞ」みたいなライブをしてくれたら余計にライダーズっぽい。そちらを期待して、今回の「休止宣言」、泣く泣く「信じ」ます!!

そして歌詞の改造は
Don’t trust over 50!
Don’t trust over 60!


真っ向から、亀の甲より年の功を否定する皆さま。この超高齢化社会にあって、痛烈な風刺としか思われません(苦笑)



『アニマル・インデックス』
《Frou Frou》
作詞曲:かしぶち哲郎

あんぎゃーす!!もう来てしまった…ああ私、死にたい(笑)一気に足の力がなえて、椅子に座りこんでしまうワタクシ…。岡田さんの痛々しい膝小僧が…2年経ってなお忘れることのできない、あの膝小僧が…。…と言いたいところですが、今宵のビットールさんはとってもノリノリ。くじらさんのトランペットが軽快に鳴り渡り、かしぶちさんの妖艶な美声が飛び交う中、彼もまた得意げに腰を、頭を振って、福徳オーラを放ち続けておりましたのです。



『最後の晩餐』
《涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

慶一さんが座って、座って…とジェスチャーします。そして遠く懐かしいメロディが鳴りこのナンバー…!お別れの夜に、岡田さんの物悲しい旋律を持ってくるなんて、うっうっ。この涙は「感涙」というやつですよ。引き続きトランペットのくじらさんの存在感…この曲の要はトランペットと気がつかされました。そして間奏はばんちょのギター!なんてなんてイカした響きなの。これを生で聴けた喜び。名状しがたいものがあります!



『DON'T TRUST OVER 30』
《ボクハナク》
作詞曲:鈴木博文

拍手が沸き起こり、早速平土間に下りてくるふーちゃんvベースで素朴な一節を奏でながら、お客さんと一緒に歌いだしをそろえて。そしてステージへ…と思ったら、良明さんが通せんぼ、どんっ!若輩2人のウマコンビに場内から温かな笑い。涙は悲しさだけで出来ているんじゃない、と言って泣き始めるふーさま。選曲の順番がよく練られているなぁ。ムーンライダーズのライブでこの曲を聴いたのは初めてです。ギターが三本加わって、ぐっと重みが増すアレンジ。大満足!

ってこの曲、新曲の後にやったそうです(公式発表)…;たーしか涙→泣の順だと思ったんだけどなぁ。それと《ボクハナク》はトラックナンバー7番=悪魔の曲(ドイツ語圏では悪魔を表す数字が「7」)本ライブも、出だしのソロをゼロカウントにするなら、この曲が7番目に設定されている、という恐らくは図らずも「悪魔・悪魔」に薄ら暗い舞台が相俟って背筋がゾクゾクした覚えもあるし。うーん…私の妄想癖もここまで来ると本質を逸脱しそうだ(苦笑)



『ダイア・モロンズ・トリビューン』
《Morons Land》
作詞曲:かしぶち哲郎

一気に場内が暗くなり、ステージ後ろに吊るされていた照明がずらずらずらっと降りてきて…ズッシーン・ドーンっと重たい前奏。この始まり方、どことなく新曲の《Masque-Rider》に似ているような…イントロクイズがあったら間違えてしまいそうな…(作曲者違うのに・苦笑)かしぶちさんの形而上学的楽曲、本日は《Morons Land》で来ました。いつもどおり、ヴァイオリン→マンドリン→ヴァイオリン…の大忙しくじらさん。間奏はドラムスとビットールさんがほぼソロ状態!がんばれ岡田さん!!くじら&かしぶちのツインボーカルも栄えわたり。じっと目を閉じて聴いているうちにかしぶちさんの地獄に突き落とされるかと思いましたほどです。罪な殿方!!

さあここから新曲コーナーです。



『Ciao!』
《Mt., Kx》
作詞曲:鈴木慶一

まずはリーダーさんの曲から!ちなみにCTO LAB.でおなじみのSX-150MarkUOP-1が使用されているのもこの曲!思いっきりプッシュ、プッシュ!今回のライブではそれらのガジェットの代りに、ギターが不気味な音を奏でていました。岡田さんはテノリオンを持ってきていたのかな?
歌詞がなんとなく、パトリック・ジュースキントの『香水』を思わせる…のですが。と言いながら、「丘に登って すべて捨てろ」が「岡田に登って…」と何故か脳内変換され、岡田さんの上から溢れる優しさをほかしているようで居たたまれないワタクシ(アホ)



『Ciao!』
《弱気な不良 Part-2》
作詞曲:武川雅寛

なんでパート2なんだろう…1は不評だったのかしら(ココシャネル5番みたく)。無頼漢というイメージもありながら、ほろほろっとした優しさももっているくじらさんに、「不良」なんて言葉は似合うようでいて似合わない。それなのにぶきっちょな曲想はやっぱりくじらさん。そんな、くじらメルヘン全開の摩訶不思議な曲。アルバムよりもボーカルがとてもよかった!アルバムにあるような毒々しさも抜けて、素直な響きが却って痛いぐらいの演奏でした。



『Ciao!』
《オカシな救済》
作詞曲:鈴木博文

アルバムでは慶一さんが歌い始めるところを、今回はふーちゃんがボーカル。またばんちょに絡まれそうになるふーさま。リスの口の中って黴菌がいっぱいいそうで(コラコラ)曲切れの歌詞は「共苦によりて救済をもたらす」のモチーフをふわっと連想させます。それにしましても、ベースラインが非常に美しく、巧みな指さばきのふーさま。ムーンライダーズを知ったころ、慶一さんに「なんで、博文さんは、ふーちゃんっていう愛称なんですか?」とお訊ねしたら「それは『ふがし』『ふ』なんだよ」とのお返事…なーんていう夢を見たことのあるワタクシは、この曲を聴くたびに笑えてきます;(まあ不謹慎な)まさか、予知夢?!

慶一さま:お次。岡田徹!

待ってました〜《ハロー マーニャ小母さん》!!
後ろのスクリーンがふわっと明るくなりますv



『Ciao!』
《ハロー マーニャ小母さん》
作詞:岡田徹・鈴木慶一 作曲:岡田徹

岡田さんが丹念に背後に置かれたパソコンをいじって…ボコーダでリードボーカル♪…って早々ハモリと合わなくて小首をかしげる岡田さん…(もう誰、ど音痴しゃんは;)。ムーンライダーズいち、歌い方に癖のない「アナウンサーのような」岡田さん…の一体どこが不足なのだと言わしめる逸品。とにもかくにもずうっと、ぞくぞくしながら聴いていました♪岡田さんも―福徳の恵比寿様も、恵比寿フェイス全開で得意げ♪慶一さんの力を借りながらも、岡田さん作詞による、おかだめるひぇん!!「お菓子が食べられる」のところで、スクリーンに映った機材の影が、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のようでふふっと笑ってしまったワタクシ。でも最後の「便利な世の中も…」のあと、「持ってくよ」の声が聞こえませんでした。ステージ遠かったからかな、それとも歌わなかったのかな…。



『Ciao!』
《Masque-Rider》
作詞曲:白井良明

ばんちょはがんばった!すごくがんばった!心から競馬新聞を握った手で「リョーメイ」コールを浴びせかけたい!!(は)新譜悪魔の7番はファントムを思わせる良明さんの切ない歌。江戸っ子らしくエネルギッシュで豪快な良明さんは、その内に繊細でナイーブなところがあって、とかくファンの期待を浴びせられるとあがってしまうイメージがつきまとう。この歌が、この素晴らしすぎる歌が、逆に刃となってばんちょのもろいハートをぐさりとしたらどうしよう;とひやひやしていましたが…みごと杞憂に終わりました!なんて…ばんちょはほろっとさせる曲を書くのでしょうか。《夢ギドラ》や《旅のYokan》をほうふつとさせながら、それを凌駕するこの曲。…を支えるのはやっぱし、ビットールさんのピアノ。アンサンブルに支えられたばんちょの歌声が薄暗い中で赤褐色に輝いているようで…それをぼーん、ぼーんと支える岡田さんのキーボードが聞こえるのみで…すべてが雲散霧消となりそうでありました。



『Ciao!』
《ラスト・ファンファーレ》
作詞曲:かしぶち哲郎

すごいなー、かしぶちくん。銅鑼まで用意して(リヒャルト・シュトラウスの交響詩みたい)!!ぼわーん!と銅鑼を鳴らしてかしぶちさんの新譜はこの曲。この曲、どことなく《最後の木の実》(『ムーンライダーズの夜』、武川雅寛作曲)を思わせる箇所があるのですが…そう聴こえるのは私の狂った耳だけかな。曲名だけではむしろ、かしぶちさんのさわやかポップスを思わせる曲ですが、蓋を開けてみれば形而上学でした…。そしてこの曲を支えるのもですね、やっぱり岡田さんのピアノ。アルバムでも存在感抜群で、ライブではキーボードでしたが、やっぱりビットールさんのピアノは縁の下の力持ち。ばんちょも、かっしーも、良いスコアを書くわ〜(強制終了)



『Moon Over the Rosebud』
《Cool Dynamo, Right on》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

お久しぶりのこの曲〜!この曲のイントロは《まぼろしの街角》(『ムーンライダーズの夜』、岡田徹作曲)に通じます、作曲者同じだし…。そいで、まさか《まぼろしの街角》をやるのかな?とも思ってしまったのですが、違いました。私が初めて、ムーンライダーズのライブを観たとき。この曲の冒頭で岡田さんが出落ち(?)して、曲が一気に崩壊したという苦々しい記憶のある…この曲ですが!今日はなんとイントロでばんちょとふーさまがぴったりと息を合わせてスクワット風に腰を振っていて…それが妙にいちゃいちゃしくて…一体何事?!かたや、岡田さんは絶好調!お客さんにも、歌って、歌って!と得意げに頭や腕を振っています。これよりスタンディング鑑賞です。なぜ客席みなさんが手拍子をしているところで、私は手元の架空キーボードを押さえているのでしょうか…?!



『A.O.R.』
《ダイナマイトとクールガイ》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

こ、この順番?!面白い!「砂」と「男」がキーワードのこのシリーズ、どことなくE.T.A.ホフマンの『砂男』を思わせます。とりわけこの曲は、ナタナエルとオリンピア人形の恋の破局。♪車飛ばして♪が♪車壊して♪と聞こえます…(大切な所なのに;)ハーモニカの調べのところでちゃんとハーモニカを吹きまくるふーさま、臨場感があります!

オリンピア人形といえば機械仕掛けの歌う人形。
機械仕掛けの歌う人形といえば初音ミク…。
ってことはこの曲が選曲されたのは岡田さんの初音ミクプロデュースを意識して?!…ってことはないよな(たぶん)



『青空百景』
《トンピクレンッ子》
作詞曲:白井良明

もう…頼むよ良明!今日は風邪ひいていて「ワホホイ」が出来ないんだよ!!しかも岡田さんの失恋ソングの後に♪好きな子の〜足に触れたボクッ♪ってそのギャップ!!一気にはじけちゃうところ、まったくやっぱりライダーズ。それでも曲切れはくじらさんがさわやかに決めるところ、まったくやっぱりライダーズ!この曲ですが、歌詞の中の「ラ行」を江戸のべらんめぇ調で歌うと一気に難易度が増します。すでに「トンピクレントンピクレントンピクレン」の「レン」がムズカシイ!



『P.W Babeis Paperback』
《ヤッホーヤッホーナンマイダ》
作詞:坂田明、作曲:白井良明

もう…頼むよ良明!今日は風邪ひいていて「ヤッホー!」が出来ないんだよ!!くじらさんが先導してくれるんだけど…口ぱくでごめんね;いつぞやの「ヤッホーヤッホーまた今度」版でないのはなにかをほのめかしているのかしら。まあそれにしましても、ステージ上の熱狂っぷりったらありません。そのなかで、ぽつんと大人しく椅子に座って鍵盤をなぞっている岡田さん…ばんちょの曲ではいつでも、力尽きている岡田さん…!!


こうして「戦争まっぴら」節も流れまして(時事ネタまでに「原発まっぴら」節にはならないのかなぁ)、いよいよ最後の曲です!
くじらさんのトランペットがぶわーん!ぶわーん!と筆舌尽くしがたいインパクトを伴って吹き抜け、かしぶちさんが銅鑼をごわわわーんと叩きます!



『マニア・マニエラ』
《スカーレットの誓い》
作詞曲:かしぶち哲郎(作詞:「バラ」〜佐藤奈々子)

最後はかしぶちくんの「やーやーやー」で〆です!ぷしゅ〜と緋色のテープが客席に噴射されまして…。次のレボリュージョン、期待しています!名残惜しんでか…「やーやーやー」が長い、多い…(「やー(Ja)」はドイツ語で「はい」って意味だもんね…)。歌も「青春はグリーン〜」から曖昧になってしまったり。でもクライマックスの「バラがなくちゃ!」で盛り返し、絶対的な大団円で歓声に包まれる騎士たち!緋色の誓い、そこに込められた気持ちは恐らく誰もが知っているはず。それを騎士たちよ、破ることなきよう…。


アンコールに突入です!


くじら:かしぶちのダンススクールに入りたい女性諸君、募集中!


はーい!何を唄うのか事前に伺っているので大先輩のその歌、歌わして下さいっ!…と恥をかなぐり捨て、走って行くも16列からステージは遠かった。50メートル完走するのにきっと12秒はかかる私には長過ぎた。「はーい、そこまで!」の声とともに遠のいていくくじらさん…ここであきらめちゃった私。あーあ、結局は臆病者だなぁ、スプーン一杯のクリスマス、こぼしちゃった、ごめんよっ!


…って!客席にもどれない…あう…あう…


呆れたように「もどんなよ」と言って道を開けてくださったアナタ!心の底から感謝しています!!(すごい、かしぶちギャルに見えたよね、私。いいのよ、いいのよ、カモフラージュなんだから…単に岡田徹さんの歌をステージで歌いたかったなんて下心は…誰にもばれてはいない・・はず!)



『ムーンライダーズ』
《マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

さあて。前回のライブレポで相当ふざけたことを書いてしまった手前。一体どうやってこの曲を聴こうかな…。女性シンガーズが可愛らしいですvたくさんのエーファちゃんに囲まれて、岡田マイスターもにこにこ(違います・怒)かしぶちさんはタンバリンを持ってステージ向かって左手の女性たちと歌っています(反対側はばんちょ)。ライトはクリスマスカラーに赤と緑。慶一さんがリードボーカルなので、ちゃんと「ズボン版」。元気なジャス還…(男ってすごいよね、実際60歳でも子どもできちゃうんだから;)そして間奏でかしぶちのダンススクールスタート!女性シンガーズと楽しく「ワルツ」を舞うかしぶちさん!(4拍子なのにどうやって;)岡田さんの曲らしい、愛くるしいワンシーン!…ってなんか脳内変換されてきたぞ!


♪Ohne mich, ohne mich jeder Tag dir so lang.
俺がいなくちゃ 俺がいなくちゃ 毎日が 退屈♪
♪Mit mir, mit mir keine Nacht dir zu lang.
俺と一緒なら 俺と一緒なら 退屈な夜など ありゃしない♪
(《ばらの騎士》より)

観てしまったぞ、かしぶち男爵の優雅な踊りを!!


くじら:続きまして、白井良明の穴掘り隊に参加したい方も追慕します。


それよく分からないけど、さっきのダッシュでかいた恥を隠す穴を掘るためにあきらめずに行くよーっ!…と、再度恥をかなぐり捨てて走り出すワタクシ(こんななりふり構わずができるのも若いうちよ、と信じたい;)


慶一さま:これは男連中募集ですか?
くじら:男募集ですね。


かまうものか、穴掘るためなら私、オクタヴィアンにでもズデンカにでも、どんなズボン役にでも、なんにでもなりますわ!!ってオクタヴィアンになったらかしぶち男爵と「いとこ同士」になっちゃう〜っ! (もうこれ、滑り込み2011年のmy流行語大賞ですわ)


…と全力疾走の末ステージに駆けあがったら架空楽団さんの姿〜!知っている顔にほ〜っと一息、「私、スボン役になりますんで」と宣言

…し、岡田さんがよく見える場所にすててっと移動(もうホント、岡田巡礼者でごめんよ〜っ。岡田さんは成金貴族のファーニナルさまだからvって私がオクタヴィアンなら岡田さんとは義理の「おやこ同士」に?!←)。さすがに息切れがしてよろめいたら、優しく支えて「さあ、穴掘って!」と言ってくれたアナタ!!その御恩は一生忘れません!!



『マニア・マニエラ』
《花咲く乙女よ穴を掘れ》
作詞:糸井重里 作曲:鈴木慶一

…というわけで墓穴掘り開始―っ!掘り方はいろいろあるようですが、私は一番やり慣れている「馬糞掘り」のジェスチャーを(それ迷惑だから…)。はるか空に届く…のところで、空にもとどかんばかりの馬糞の山を連想してさすがに「おえ…」となりましたともさ、マッシュルームがたくさんとれるよ!掘りながら、岡田さんを凝視!アコーディオンを抱えて楽しげな岡田さんvアコーディオン近くで見れたよぉ…見たい、見たいって思っていた岡田さんの深紅のアコーディオンをよぉvぴかぴかして…なんて…大切に使ってらっしゃるの…私、もう死んで悔いはない…生まれ変わってあのアコーディオンになりたい!(コラコラ)
最後は良明さんの「ぴーぴーぴっぴっぴ!」の笛で終了!
いい汗かきました。


くじら:じゃ、もう少しみんなにはいてもらおうか。



『マニア・マニエラ』
《Kのトランク》
作詞:佐藤奈々子 作曲:岡田徹

・ ・ ・!!大先輩の曲をーっ!歌っていいんですか、歌いますとも、歌いますともさ!さっきのよりやましくないし。この曲ひそかに、選曲されるかも…なんて思っていましたが、歌わせてくれるなんてっ!このバンドのファンでよかった!ちなみに、ワタクシが初めて、大学の友だちとカラオケに行って歌った歌がこの曲(一発目からちゃんともれなく岡田徹…)。そのときのことを思い出しては、涙が溢れそうになりましたの(自己内完結)
♪Ohne die Rose tun wir es nicht!
オーネ ディ ロゼ トゥン ヴィアー エス ニヒト♪
♪バラがなくちゃ生きてゆけない♪
多少の無理はありますがちゃんとドイツ語でも歌えます☆



『Bizarre Music for You』
《BEATITUDE》
作詞・作曲:鈴木慶一

♪いえぇーお いぇーお いぇーーお♪っと、お次は至福の果てです。もう岡田さんのアコーディオン拝めたし、岡田さんの歌も歌えたし、十分…ビーアテチュードなんだけど。ステージに上がった緊張か、それとも本当にど忘れか、歌詞をすっかり忘れていたのでイントロ中に思いだす努力!無事思い出せました!あとは勢いで踊るなりはねるなり!岡田さんをちらちら見るなり(ヤメロ)、岡田さんに合わせて架空キーボードを抑えるなり。ずっとずっと、「カルマ」を「マグマ」と歌っていたです…。曲切れではステージ前方から歓声、ふーちゃんのベースがびゅんびゅーんと聞こえてきたのですが、それは私には「ビットールを見よ」の合図でしかなく(岡田リアンの勘ね;)、はっと振り返ったら、ビットールさんものりっのりで!肘を折って鍵盤にのしかかるというアクロバットパフォーマンス!ワタクシ膝の力が抜けてへたるかと思いましたとも…それにしても良いもの見たよ!


慶一さま:みんな本当にありがとう!最後に、《蒸気でできたプレイグランド劇場で》を歌います。


赤い風船がふわりふわりと降りてきました。


この風船、実はメンバーが頑張って空気入れていたら…と後日妄想して悶え苦しみましたです;
岡田さんの生呼気が!!(この期に及んでもうヤメロ・怒)



『Ciao!』
《蒸気でできたプレイグランド劇場で》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

岡田さんの渾身のボコーダ。この曲、『架空映画音楽集』の《エチンガム・パーク・ロード》によく似ています。岡田さんの「美メロ」を優しく感じさせる素敵な曲です。ちゃーんとちゃっかりおいしいところを持っていくビットールさん…。テクノで煙たがられながらも、メンバー全員から全幅の信頼を寄せられているっていうのがよくわかりますvそんな岡田さんの曲を全身で感じながら、キーボードスペース(笑・ホント、岡田専用コックピットみたいになってたv)のなかの岡田さんにエールを送りますvボコーダでリードボーカル、曲切れにはシンセサイザーで罪のない無邪気な音色を響かせて。そして最後に彼らしく、手の甲で鍵盤をきゅんっとポルタメント!このステージはとってもとっても楽しかったよ!


最後にメンバー紹介です!
くじらさんがファンサービス全開で握手しに来てくれました。
そして、慶一さん、岡田さんも振り返ります。
そのときに私の脳内に、ずっと前にみた一つの夢が浮かび上がりました。


「ライダーズのライブ。演奏が終わった後にメンバーと握手できる時間があって。まわりのみんなは慶一さんに殺到している中、私は一人だけ岡田さん本命!(相手も驚いてた)で、すぐに握手してくれたのです」


日記を確認したら、それは2009年の3月23日に見た夢でした。
その瞬間が、いま、まさにやってきたのです!

ほかのみんなは慶一さまに殺到している…でも私は違うんだ、やっぱり私は岡田さんじゃないとダメなんだ…だって…だってどうやってカモフラージュして否定するふりをしても、私は…。


いーつまでも 岡田リアン
どーこまでも 岡田リアン

…なんだから!!


ゆっくり歩いてこられたビットールさんをまっさきに
「岡田さん、お疲れ様です!」
とねぎらいます。
岡田さんも「ああ」って感じでそっと、温かくて頑丈な手で握手してくださいました。


後ろからは他のファンのかたも詰め掛けて、ほんの一瞬だった。この一瞬で「いつもホントにありがとう」「これからはムーンライダーズに注いでいた分も含めて、CTOに、岡田先輩のテクノに、愛を注いでいきます」「応援していきます」「よろしくおねがいします」そんな気持ちを私は偉大な先輩に伝えたかった…。

伝わってるかな。
伝わってなくても…あの岡田さんがほんのちっぽけな私と目を合わせて、「またきたね」そんな視線を送って下さるだけで身に余る光栄。
…だから。
多くを望むのはやめよう、ミクのCDと岡田さんのサインも、私のおカネでは及ばないところにあるけど、岡田さんの手を徹してキーボードの巨匠の熱を感じ取ったから私は。


「柔和で幸福な、諦念の明朗さ」の中に微笑むことにするよ!

するとステージにはらはらと桃色の花びらが落ちてきました。
恍惚としてしばらくそれを見つめていて。気がついたら周りの人がそれを拾い集めていて。私も…記念にというよりむしろ…ステージを綺麗にしなくちゃ!という若干醒めた気持ちでせっせこ花びらを拾いながら。

最後の最後に名残惜しんで、「岡田専用コックピット」に「お疲れさま!」の一瞥を与えて。
そんなことをしていたらスタッフの方に掃き出されてしまい(苦笑)、最後まで恥さらしでした。客席に降りて、ひとまず出入口の付近で待機していると、慶一さんの歌声が聞こえてきました。



『Tokyo 7』
《6つの来し方行く末》
作詞:鈴木慶一 作曲:岡田徹

この曲名を見たとき、アニメの最終回の予告を見るような衝撃を覚えた2年前の夏。あの時にもう…それともあの年、ムーンライダーズがクロニクルをやったのも…なにかを暗示していたのかも。そう思いつつ。慶一さんが歌います。かしぶちさんも唸ります。くじらさんの伸びやかな美声が聞こえます。良明さんは朗読します。岡田さんはだみ声。…と思っていたら、ちょうどま横を慶一さんが下りてきました。


「慶一さん、お疲れ様! ムーンライダーズをずっとこれからも聴いていきます!」


慶一さんが嫌がる言葉:「昔、あなたの曲をよく聴いていまし
それだけは絶対に言いたくない、そんな気持ちを込めて、慶一さんにエールを送ったら、慶一さんも照れ気味に握手してくださいました。

ふにっと柔らかくて冷たい手。岡田さんとは正反対。
もしかするとそれは私の慶一さんに寄せる想いの感触かもしれない…
ああ、ごめんね、慶一さん。。


最後に「また深化したら会いましょう!チャーオ!」と言って会場を後にした慶一さん。これ以上深くしたら地球の反対側に抜けちゃうかも。
そしてスクリーンには三日月をバックに、ムーンライダーズの楽曲の歌詞が綺羅星のように流れるアニメーションが投影されました…早くて追いつけませんでしたが《さよならを手に》の歌詞はなかったように思う…。でもね、私はやっぱり「さよならと言って手にするものは これからの自由と悲しみ」なんだと思っています。



総括
これまでライブの度に、ライブが終盤に近付くにつれて、これで見納めかもしれない。お互い人間だもの、いつなんどき、なにがあるか。誰も保証はできない、だから今を楽しもう、そして今を支える過去を大切にしよう…

そんな風に思って来ましたが、あろうことか今日のライブに限って…「これで終わりかもしれない」という諦めに近い感情に襲われることなくすべてが終了しました…うう、負けたぜ、ムーンライダーズ!!これは見事、騎士団の術中にはまったということだな。

ということで…チャオだろうが、アディーオだろうが、私は別れが苦手なたちなんで、このライブレポも結局は、けらっと笑う感じになりそうですがどうかご容赦。

何事もなくルーフトップライブも終えて、ばっちり35周年を走り切った月光下騎士。ルーフトップライブは快晴だったけど、私のイメージでは屋上は…いや私の心は、ものの見事に、岡田さんの髪の毛色(=雪で銀世界)でした。純真無垢な心で、ムーンライダーズ、ありがとう!ホントにホントにお疲れ様!ゆっくり、地球の裏側で骨休みしてください!私も、心から、空一面の薔薇・薔薇・薔薇!をみなさまにレシート付きで贈ります♪


喜びと辛苦は表裏一体」とは悪魔メフィストフェレスの名言。
♪分母はブルー 分子はハッピー♪ってことかな。



作曲者別演奏曲目内訳
くじら=1曲
ふーさま=2曲
かっしお=4曲
慶一さま=4曲
ばんちょ=5曲
ビットール=9曲

もう…この重要な〆のライブでなんでお約束通り岡田さんの曲がこんなにもたっぷり演奏されているんだっ!

帰ろうとしたらエントランスでPolymoogさんとすれ違い会釈〜。
今日はイマイケンタロウさんは自身のライブなんですよね…しんみり。






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