2011年12月31日ムーンライダーズファンクラブイベント@高円寺HIGH

FC限定イベントということもあって普段にましてレポートというよりエッセイになるかと思いますが、ムーンライダーズレポート一区切りということで記してまいります。



セットリスト

≪悲しい知らせ≫
≪Beep Beep Be オーライ≫
≪今すぐ君をぶっとばせ≫
≪ニットキャップマン≫
≪A Frozen Girl, A Boy In Love≫
≪僕はスーパーフライ≫
≪さよならは夜明けの夢に≫
≪Che何だかなぁ≫
≪9月の海はクラゲの海≫
≪だるい人≫
≪駅は今、朝の中≫
≪トンピクレンッ子≫
≪ビーアティチュード≫

アンコール
≪くれない埠頭≫
≪スカーレットの誓い≫



お膳立て
まずは♪
前夜、ルーフトップの二次会でカラオケに!配信動画を見たら、ちゃっかり自分が、微弱ながらも岡田リアンオーラを放つ自分が写りこんでいて恥ずかしいのなんの*岡田リアン冥利に尽きますわ!!
そしてこんなにも楽しいカラオケは生まれて初めてでしたv

そして、明けて31日はムーンライダーズラストファンクラブイベントです。
事前に「ファンクラブの会員証持参のこと」ってメールが来たのですが、 会員証なんて受け取った記憶ないぞ、私!だいたい、岡田さんの還暦バースディの翌日ぐらいにファンクラブ登録申請して、登録完了の葉書が来たの7月だったし(苦笑)(岡田さんのお誕生日は4月。少しぐらい疑えのワタクシ…)もう…これだから田舎もんは!
で、会員証がないうえDMも全部実家に置いてきてしまったので、やむを得ず岡田さん人形で許して貰おうと出発。
岡田さん人形
↑岡田さん人形


そして岡田さん人形会員証も見せることなく入場…。
CTO LAB.で行きなれたライブハウス、入場番号は39番と若くキーボードが見える位置をしっかりとキープ♪いろんな意味で「サン・キュー」!!



クイズコーナー
30分近く時間が押してイベント開始!まずはクイズ大会。
メンバーそれぞれ自らにまつわるクイズを出して正解者にはプレゼントがふるまわれるという、太っ腹なコーナーです。

…で、クイズタイムってきっと楽曲にまつわるクイズとかライブにまつわるクイズだろうとか まあとにかく「バンド活動」に関係するクイズだと思っていたら!

くじらさん:私の嫌いな食べものはなんでしょう?
(そんな超個人的なクイズなんですかっ!!)
くじらさん:ヒント。私は好き嫌いはありません。
(わかった!水揚げされて半日ぐらいたった、若干痛んでしなっとした魚!)


答えは「まずいもの」でした。

くじらさんは海生まれなので魚の鮮度にこだわりそうだけど…(私が実際それ)。
「好き嫌いはない」ということは、共食い(鯨カツとか)もされるのね。


プレゼントはくじらさんの描いた絵、流木、クッキーとシャンパンでした!
大晦日にシャンパンニャ〜!(脳内BGMは《葡萄も火の川》byJ.シュトラウスU)おしゃれでヨーロピアンなくじらさんv


ばんちょのクイズは好きな寿司ネタ。
答えは「焼きアワビ」「蒸しアワビ」。

江戸っ子らしく「あがり」じゃないんだ!!(ゴラァ)

この…大好物に関して
例えば巨峰といわずにいちいち「種無しの」巨峰(岡田さん)とか、
アワビといわずに「蒸し」アワビというばんちょ…
立教ズのこだわり恐るべし;お2人ともホント、グルメね!
(「まずいもの」以外は好き嫌いなしってヒトもいるのに)


プレゼントはサンザシのリキュール・ばんちょのサイン入り100本でした。


そして岡田さんコーナー


岡田さん:私の好きな楽器はなんでしょう?

ちなみにこれが3択で:
1、トライアングル
2、バグパイプ

3、カスタネット
(もうすでにカスタネットって言う前に考える間をおいているし、岡田さん;)

って、マラカスじゃないんだ!と思ったとたんに正解者出現!
(正解はもちろん2ですよ…念のため・苦笑) あーん、最後の最後まで不甲斐ない岡田リアン!!(苦笑)(マラカスって;)

でもたしかにそうだな〜前に「岡田徹紹介プレゼンテーション」を作ったときに(私こそいちいち意味不明なことしてスミマセン!)、若いころのお写真がバグパイプを持っている写真しか見つからなくて…キーボディストなのに持ってる楽器が違うしすごく困った記憶が;岡田さんってホント紳士的ね!(スパークリングジェントルマンのノーブレス・オブリージュだから*)

プレゼントは岡田さん手作りのバグパイプミニチュアモデル(サイン入り)でした…!
半年かけたとかねぇ〜器用で愛のあふれる…はぁ。


こうして芽生えた私のはかない夢:
ビットールさんが作ったバグパイプを岡田さん人形に持たせて記念撮影

こうしてはかない夢を見させてくれるのも、ムーンライダーズの「ムーン」にちなんだいいところです(ホロリ)


…と思っていたら、岡田さんのクイズは続きます。


岡田さん:ボクとくじらさんと良明さんが大学時代に入っていたサークルの名前…

おぺらお〜:挙手っ!(岡 田 先 輩 お 願 い っ !)

ほか挙手多数


岡田さん:…じゃあじゃんけんで
おぺらお〜岡 田 先 輩 お 願 い っ !(もうこの時間押してるのに悠長にじゃんけんとか…一生に一回ぐらいは岡田節やめて!)(泣笑)


そして…切なる祈りが通じてビットールさんがワタクシめをご指名(?)
答えは「OPUS(オパス)」。もちろんいまも活動中の歴史ある作詞作曲サークルです。
(正式名は「立教大学作詞作曲部OPUS」みたいです…;)

景品は20周年のときのアーマー(全員のサイン入り)と、日テレちんの喋るマスコットでした♪

日テレちん…て;


浪人時代に唯一私の心の支えであった…恐らくはワタクシの岡田リアン序章であった…音!

先輩から手渡されたものは、私が岡田さんの後輩になるために通らなくてはならなかった茨の道に咲いていた健気なばら色の思い出、形以上の何か、そして一方的だけれども私と岡田先輩とを結びつけた共有物…それがvalbのシールつきの紙袋に入って手渡されましたですっ(私が受け取るものはバグパイプじゃだめだったのね…)。


もうたったそれだけで、一気にあの頃が思い出されて、クイズの内容も立教関連だったし、頭の中から、胸の奥から、熱いものがぶわっと。。(あまりに嬉しくて、そして開封すると泣けてきそうで…鳴らす勇気がわきません;あーん、ビットールさんたらファン泣かせ!!)

紙面が押しているのにやっぱりいつもの岡田リアン節、最後(仮)の無礼講どうかご容赦;;


かしぶちさんのクイズはすみません!↑↑の状態で全然聞いていませんでした;
もう最後の最後まで「かっしお完全無視!!」
(確かかしぶちさんが過去に文を寄せた新聞社の名前…とかだったはず)

景品はかしぶちさんの著作とバチ(あー、それで《ラデッキー行進曲》叩きたーい!)
バチは何組か用意されていて、ステージ近くのファンにも配られていました。

かしぶちさん:遠くの人はごめんなさい…投げれないんですよ;

投げたら文字通り「バチが当たる」わけですな←

かしぶちさんのクイズタイムにはヨーゼフ・ボイスのポスターも客席右上に出現していました。

慶一さんはそして所属サッカーチームの背番号2つ。
景品は慶一さんが一回だけ履いたというスニーカーと、 先日の中野サンプラザライブでのバックステージパス。

ふーちゃんは実母の旧姓(なに実母って;)。 もちろん客席は《トゥーランドット》状態!!
答えは「カガミ」でした。 景品はたくさんのバックステージパス(だったよね;)。

改めて思い出してみると、くじらさんと岡田さんってばそれぞれ手作りのものをふるまっちゃうなんて!!
とりわけ、《ハロー マーニャ小母さん》でも思いましたが、岡田さんのデジタルとアナログな二面性にただただ息を呑むあまりです。

さらには事務所からのクイズは『月面賛歌』のジャケで白井良明が持っているのは何?
答えは「サメ」でした。タコを持っていたのはふーちゃんかな?(タコなんて持っていた人いません!←後日確認)

プレゼントは『月面賛歌』のライブビデオのリーフレット原画(写真のコラージュ)を額装したもの(ずっと事務所に飾ってあったとのこと!)。メンバーのサイン入りで元旦に郵送されたそうです♪



映像コーナー
クイズ大会のあとは映像鑑賞コーナー。
『カメ=万』リリースに合わせて関西で行ったライブにおける《彼女について知っている2,3の事柄》の演奏シーン
《花咲く乙女よ穴を掘れ》のコーラス収録シーン
プライベート映像からは、キャッチボールをする若い慶一さん
さらには糸井重里さん出演で「へんたいよい子まつり」のワンシーンなどなど

糸井ダーリン含めてみんな若い〜!
でもそんな若いころから岡田さんはカメラにあまり映っていない(苦笑)

そして!

キャッチボールをする慶一さんがっ…MOTHERのニンテンさんにそっくりでした;
ワタクシずっとずっと思ってきたことなのですが、MOTHER(無印)のキャラクタって絶対ムーンライダーズとその周辺を真似ているように思うのですよ!
機械系強くてメガネキャラのロイドは岡田さん。
やさしい不良で大柄のテディはくじら+ばんちょ。
アナはたぶん矢野顕子さん。
そして今宵、野球少年のニンテンさんはやっぱり慶一さまがモデルであることが発覚しました*



そして休止前正真正銘最後のライブです!

舞台配置
後:ビットールさん、かしぶちくん
前:くじらさん、慶一さん、ふーちゃん、ばんちょ



『アニマル・インデックス』
《悲しいしらせ》
作詞曲:鈴木慶一

メンバーがステージに上りましてまずはこの曲。「一度ならまだガマンもするが こう何度もウソをつかれちゃかなわねぇ」って…。それは休止宣言?それとも復活宣言?堂々とこの曲を演奏するっていうのもムーンライダーズらしい。それにしてもこの曲!『アニマル・インデックス』の中で2番目に好きです!(1番はご想像におまかせ)岡田さんが始め無表情だったのですが、私が「この曲聴きたかったの〜嬉しい〜」とテレパってるうちに妙に含み笑いをされたような(ううん、絶対私の思い込みか偶然ですわ)。



『イスタンブールマンボ』
《Beep Beep Be オーライ》
作詞曲:橿渕哲郎

イントロだけでわわっと拍手!久しく聴いていなかったかしぶちさんのこのナンバー!前に聴いたときにはビットールさんに見惚れていてくじらさんが唄うのを見忘れてしまったのでリベンジーっ!こうして過去の清算をしてゆくワタクシ(苦笑)しかし。なんとも残念なことに曲切れの伴奏がギターメインでキーボードが何も聴こえなかった〜あそこはビットールさんにしか弾けないパートなのに!(やっぱりいつでも岡田リアン



『THE WORST OF MOONRIDERS』
《今すぐ君をぶっとばせ》
作詞:鈴木慶一 作曲:ムーンライダーズ

くじらさんがヴァイオリンを構えて力強く歌い始めます。ギター伴奏も素敵!ファン全員ぶっ飛ばしそうなインパクトに翳りを感じさせないムーンライダーズのエネルギーをばしっと受け止めました。目の前でくじらさんの弓が切れたときには「くじら〜」と彼の気合にほっこり。で、ビットールさんも楽しくノリノリと演奏されていたのにふと顔を客席に向けられまして。それで私も楽しくてにっこり笑ったら、ビットールさん口を開けて満足げにニコニコ笑ってくださったんですが!(もうこれ絶対、偶然とは思いたくないワタクシ←アホ

慶一さま:次は岡田徹が歌います!


岡田さんがよっこいしょとアコーディオンを…名曲《週末の恋人》?と思ったら。

ビットールさん:あのこれが最後…じゃないですがこれからブランクが空いてしまうので、ボクも地声で歌います!
でもこれはみんなで歌う曲だよ。

地声ってことは《週末の恋人》ではないのね(あれは「だみ声」だから・笑)

ってここはときめくべきトコかもしれませんが、ワタクシ、ものすごく凹んでました;
岡田さんはやっぱり…本心はだみでなければ、ボコーダでもない、ありのままの自分の声で歌いたいんだろうなって。バンド結成時に慶一さんから地声を軽くからかわれたのに少なからず傷ついて、だみとかボコーダとかで無理やり自分の声を装飾して。いままで私はそれを、「遊び心にあふれる福の神、岡田徹の流儀」とか思ってきました。

岡田さんはいわゆる「慶一節」みたいな独特の歌いまわしはできない、それなのにこの業界で生きてゆくには何かしら歌い方に特徴を持たせないといけない、そのジレンマとずっとずっと…40年間戦ってきたんだろうなぁって、そう思ってしまって(でもだからと言ってすべての責任は慶一さんにあるわけじゃないし、誰に怒っていいやら憤懣やるかたなしだったんだろうな)。

それと、ワタクシ前に一回、岡田さんがマイクも持たずにオペラ調でバリトンを張り上げたのを聴いたことがあって(あろうことかそれがいわゆる私好みの「美声」で・笑)。そのときに、無理に喉を押しつぶさなくても、機械の力を借りて自分を抹殺しなくても、岡田さんは十分歌っていけるのに可哀想…って私もずっと落ち込んでしまって。

でもでも大切なライブで地声で歌うって言ってのけたのは、心優しいダンディの、自分のありのままの声を封じ込めた「何者か」に対する「ボクは負けてなんかないよ」ってアピールなんだろうな…普段からにこにこと柔和な岡田さんのあまりにさりげない「アピール」。

負け惜しみじゃないんだよね。そう思うとビットールさんの高邁な心根に、ビットール哲学にまた少しふれた気分、いやはや全く望洋の嘆きというものです(私ってやっぱりまだまだ子供!)

それにしても…。思わず「最後」って言ってしまって言い直しちゃうところ(彼、手先はすごく器用なのに口先はめっぽう不器用ね、よりにもよってライダーズいち饒舌家なのに!)、やっぱり彼、休止なんてしたくなかったんじゃないかなぁ。1991年に再開したときもきっかけは彼だし。なにより彼は一度生死の淵をさまよって、そのとき音楽活動続けられるか不安になったろうし。

でもそうやって「バンド仲間やファンとこれでお別れじゃないよ」って想いを顕わにする彼、それが岡田さんのバンド愛・仲間愛・ファン愛なんだろうなv

最近のお写真ではいつでも誰かにそっと寄り添って写っている彼は謙虚な藤のお花のようです。



『Bizarre Music for You』
《ニットキャップマン》
作詞:糸井重里 作曲:岡田徹

ということでこの曲。ビットールさんの室内キャンプファイアーソング♪(違)岡田さんはアコーディオンとボーカル。他の人が何をやっていたやらまるで見ていない(苦笑)くじらさんはヴァイオリンとトランペットだったかな。小粋に唄うビットールさんvすごーく安定した乾いた感じのテナー。やっぱりくせがないのは耳に心地好い。〆もしっかりと決まって拍手の嵐!



『DON’T TRUST OVER 30』
《A FROZEN GIRL,A BOY IN LOVE》
作詞:滋田美佳世 作曲:武川雅寛

お次はくじらさんのこの曲。この寒い季節に海辺で聞きたいナンバーワン。くじらさんがリードボーカルです。そして寒さや寂寥感というよりも、すんなり温かく胸にしみこんでゆくメロディ、音、響き。ギターを弾き語りするくじらさんの太古の歌声!心の芯まですっかり温かくなりました。

くじら:ハモリを白井にやってもらおうかとも思ったんだけどやめました…オカマっぽいよね
ばんちょ:愛し合うボクら♪

いいよそれでも!
オスカー・ワイルドの『幸福の王子』の王子とツバメくんみたいだから!!

慶一さま:あ、ハエだ!

くじらさんのヴァイオリンがハエの羽音を出しまして…。



『青空百景』
《僕はスーパーフライ》
作詞曲:鈴木慶一

M魂全開のムーンライダーズ!愛する心がハエに化けてしまうなんてなぁ…ハエというチョイスがどことなく、オッフェンバックの《地獄のオルフェ》を連想させるこの曲。これとカフカの『変身』をあわせると、ハエG様も殺せなくなります。うん!途中のハモリはなし。くじらさんのヴァイオリンの弾き分け(?)にただただため息のあまりです。



『イスタンブールマンボ』
《さよならは夜明けの夢に》
作詞:鈴木博文 作曲:岡田徹

あーん、なんでそんな…聴く側だけじゃなくて演奏する側も泣かす曲をやるんだよ!岡田さん歌い間違えちゃったじゃん!ビットールさんがキーボードとリードボーカル。歌いだしはドラムスとキーボードのみでほぼ岡田さんソロ。♪見捨てられた♪からふーちゃんボーカル。これはもう目をつぶって精神集中させて聴くに尽きる、と夜明けの夢の世界へ。大晦日の夜の冒険。頭のスクリーンにムーンライダーズの鏡像、しっかりと焼き付けました。

慶一さま:次は鈴木博文が唄います!



『ダイア・モロンズ・トリビューン』
《Che なんだかなぁ》
作詞曲:鈴木博文

あーん、《さよならは…》で涙腺決壊してこの曲全然聴いてなかった〜!今宵の文脈の中で聴くと余計に、切ない気持ちを増長させますです。

ここでゲストのケラさんが呼ばれます。その間にきゅきゅっと涙をぬぐってーっ!くそ、エンディングまで泣くんじゃない、自分!(あれ;)

『DON’T TRUST OVER 30』
《9月の海はクラゲの海》
作詞:佐伯健三 作曲:岡田徹

ルーフトップに引き続いてこの曲。岡田さんはキーボードです。アコーディオンでも聴いてみたかったなぁ。ケラさんのボーカルでアコースティックなアレンジ、演奏。ビットールさんも♪9月の海は♪と堪えるように唄っています。間奏のくじらさんはトランペットだったかな。私のほぼ頭上、渾身の演奏。2日連続で聴けたのに、2日とも違った響き。

ケラさん:もう一曲歌います!これはライダーズの最高傑作だと思います!



『DON’T TRUST OVER 30』
《だるい人》
作詞曲:鈴木慶一

何かを示唆するように『ドントラ』からの選曲が続きます。もう;この曲あまりに的を射ていて…(とりわけこぼしたお茶をストローで吸うの、すごくよくわかる!)ところがかったるさを笑い飛ばす明るい演奏にさっきまでしんみりとしていたステージが一気に盛り上がります!とりわけ岡田さんがぐっと持ち直して楽しそうに踊って(?)る♪喜怒哀楽あふれるステージ!


ゲストさま退場〜ありがとうございました。
慶一さま:次も、鈴木博文が唄います!



『アニマル・インデックス』
《駅は今、朝の中》
作詞曲:鈴木博文

これもなんかまるで記憶に残っていないのはなぜ?!あまりに良すぎたから?!この曲、以前にふーちゃんのソロで聴いたことがあって。バンド演奏としては初めてなのですが、書かれた時代を感じさせるコンパクトであっさりとした演奏でした。ステージが実際に赤く染まっている。すまして切々と唄うふーさまもナイス!



『青空百景』
《トンピクレンッ子》
作詞曲:白井良明

トンピクレン来た〜っ!トンピトンピ!やっぱりばんちょのお祭りにはどんな湿っぽいムードもかないません、6人の超個性的な集団のなせる業であります!やっぱり♪好きな子の 身を清めるボク♪とパルジファルなばんちょ☆ばんちょがパルジファルならくじらさんがクリングゾールで不治の病に苦しむアムフォルタスがビットールさんv(…と脳内がヴァーグナーのオペラにまで発展する困ったサンのワタクシ;)みんなで♪ワホホイ♪トンピクレン♪相変わらず喉が痛かった私ですがもはやそんなコトも言ってられないので一緒に盛り上がる!
さすがに今日は岡田さんキーボードにのしかかることはしませんでした…。



『Bizarre Music for You』
《BEATITUDE》
作詞・作曲:鈴木慶一

踊ったなぁ、中野サンプラザのステージで…。今宵は客席から〜。くじらさんのガイゲ楽しそう!かしぶちさんのドラムスも軽快!慶一さんも満足そうに唄っているし。そしてビットールさん!相変わらずの渾身キーボードにやっぱり私も手元の架空キーボードを押さえてしまいます。♪とーどーけーよー♪の重音がたまらないね!弾き始めは慶一さんとばんちょがステージ中央で「はないちもんめ」。ああ、なんだかすごく懐かしいぞ〜それ!!最後はもちろん岡田さんのポルタメント!あ〜なんてカッコいいの、ビットールさんっ!!

こうして今宵の演奏は終了。名残惜しそうに騎士団たちが去っていきます。

アンコールを待つ拍手に呼び出されて騎士団全員入場!
夏秋くんも加わりました。


慶一さま:このシャツはこれから配ります。それではみんな歌ってくれぃ。



『青空百景』
《くれない埠頭》
作詞曲:鈴木博文

これは。途中からムーンライダーズは黙り込み客席にコーラスを任せるというスタイル…ファン泣かせのバンドだねぇ。それにこれ以上ライダーズに唄わせたらバンド泣かせのファンになってしまうかも。言葉に出さずとも一体感!暮れて黄昏の海がふわっと眼前に浮かび上がります。ワタクシは前夜のカラオケでも発覚したとおり歌うとなるとすぐに裏声がでてオペラ調になってしまうのですが、それも今年最後の恥よ、とばかりに裏声を張り上げて。唄える!ふーちゃんの曲は、オペラ調できる!また今度、カラオケで歌ってみようと思います。


慶一さま:最後は明るくやりますよ!



『マニア・マニエラ』
《スカーレットの誓い》
作詞曲:かしぶち哲郎(作詞:「バラ」〜佐藤奈々子)

ぱっと顔を上げて「ポスター出すよね!」と期待していたら、ちゃんと!ヨーゼフ・ボイスのポスター出現!!ポスターに向かって♪Ja Ja Ja!♪と気づいているよオーラを放出するワタクシ(横にいた人こぶしでステージふさいでしまってすみません…)今宵のパフォーマンスを見るにつけても民主主義ムーンライダーズ♪客席からもどんどんコーラスが聞こえてきて全員で「ばーらーがなくちゃ!/オーネ ディ ローゼ トゥン ヴィア エス ニヒト!」みんながそれぞれ元気でやってるよってそれだけで、ライダーズとファンとを結ぶ緋色の誓いが破れることはありません。

こうして本当にすべてが終了。それなのに惜しみなく鳴る拍手。ずっとずっと鳴り続ける拍手。最後の最後にもう一度、6人そろった姿をみたいって言うファンからのラブコール。それに答えるように、夏秋くんと6人が再入場!


これは…想定外だったのかな、岡田さんなんてネクタイ外してカードケースかけてるし(ってちょっと待って、シャツでノーネクタイの岡田さん、すごい素敵ーっ!

慶一さま:もうホントなにも出ないんだけど…ダイブでもしてみる?


…と本当に突き落とされそうになるかしぶちさん。


岡田さん降ってこーいっ☆☆☆


慶一さま:…なれてないのでやめます。


岡田さん…。


慶一さま:じゃあみんな、あとまだ8時間ぐらいあるし。良いお年を!今日は本当にありがとう!


ムーンライダーズもねっ!


客席の人と握手する岡田さん、くじらさん。ギターピックを配る慶一さま。
カメさんの絵が描いてあるあの桃色のギターピックはやっぱり慶一さまのものだったのね!(まあ岡田さんのものじゃないな・当たり前だ

メンバー退場後に場内に流れだしたのはフランツ・リストの《愛の夢》

今日のイベントを、いやムーンライダーズというバンドが表現してきたものを名づけるにもっともふさわしい曲名の美しいメロディでした。



作曲者別演奏内訳
くじら=1曲
ばんちょ=1曲
かっしー=2曲
ふーさま=3曲
ビットール=3曲
慶一さま=4曲
ムーンライダーズ=1曲



イベントが終わって
すべてが終了して…ドリンクを飲んでいたら岡田徹さんが楽屋口から出てこられました♪

で、おずおずと彼に歩を進めたら、ビットールさん、関係者の方とおしゃべりをされていたのに私に気がつかれてぱっと片手を振り上げ、「おぉっ!よかったね〜当たって!!」って…ああーっ心優しいダンディっ、もうこれ以上私を泣かせないで;(もうちょっと私に分別というものがなかったら、私はなりふりかまわずあの大きな胸に、お腹にとびこんでしまうところでしたわ*ライブ中は何度も脳内で岡田さんのお腹にダイブしてましたけれども!!)

もうこのプレゼントは岡田先輩からの遅ればせのクリスマスプレゼントで1日早いお年賀です(感涙)

そして!♪ムーンライダーズ小父さん♪お菓子〜を持ってきたよ♪ 「夜の伯爵」ならぬ「夜のお菓子」です(岡田さん笑ってくれたv)、岡田さん1人で全部…じゃなくってっ!みんなで食べてくださいまし!

ビットールさんの「今ちょっと忙しいからゴメンね」の優しいお言葉でお別れになりました。

去りゆく岡田さんを見送りながらそっとテレパシー…もうもうじっくり、10年でも20年でも35年でも、休養なすってくださいまし。こう言ってさしあげるのがちっぽけな私のできる最上の恩返し。。…で、復活のきっかけはやっぱり岡田さんが作ってあげてね!


帰りがけ階段を登っているときちょうど目の前を岡田さんのマネージャーの方が歩かれていたようで…お荷物に「Kb 岡田」って書いてありましたわ*
惹かれあうものね←


そしてCiao!のシャツを受け取りましてってっ!手渡してくださったスタッフさん、ルーフトップで私を客席に誘導してくださった方でした、昨日はホントにすみませんでした;その横ではばんちょのサンザシのお酒配布開始、「持ってってください」とな。わわっ!ありがとうございますっ!せっかくですのでいただきます!!


さらに。最後の叩き売りコーナーに私の目と耳から手が出るぐらいに欲しいものが!


初音ミクplays 月光下騎士団 CD 岡田さんのサイン入り(笑)


悲しいかな、この初音ミクのアルバム、すごくすごく楽しみにタワレコに行ったら店頭に置いてなくて(取り置き分のみの入荷だったそうです)…ツアーではゲルピンで買えなくて。仕方なくて後日HMVで買ったの。2枚目になっちゃう。でもやっぱり会場特典で岡田さんのサインまでついているし!


2枚目ですが買います〜!
「柔和で幸福な、諦念の明朗さ」の中に微笑むことにしたんじゃないんか、自分!23年の人生ではまだまだ煩悩に打ち克てません・苦笑)


ちなみに本日の資金はおばあちゃんが「クリスマスプレゼントに」と持たせてくれた熨斗袋の中から…。岡田さんの紙袋にビットール人形とお写真も入れて。ミクのCDもサインいりポストカードも入れて。岡田徹福袋完成☆

それを大切に持って新宿へ向かいます、バス発車10分前。さあ、JRの改札から疾走!…と思ったら;;腕が…荷物が…重くて走れないっ、なにこれ…岡田さんの重み…嗚呼!

結局帰りのバスは私がビットールの重みにもがき苦しんでいる間にBeep Beep Beオーライし…やむなくクリスマスプレゼント用のおつりで新幹線の切符を買うワタクシでありました;

おばあちゃんのクリスマスプレゼントが、思いがけずムーンライダーズとの最後(仮)の一夜となりました!



というわけで相変わらず臭い〆
新幹線の中で福々とした岡田徹福袋を抱きしめ感慨に浸っていたら、ずっと遠くはるか遠く、どのライブハウスでもないエチンガムパークロードから、蒸気で出来たプレイグラウンド劇場から、聴いたことの無い歌声が聴こえてきました。



ムーンライダーズの芸術を疎かにすることなかれ
そしてライダーズの働きに好意を惜しまなければ
たとえライダーズが無期限休止期間に入ろうとも
神聖なライダーズの芸術は変わらずにわれらの手に残るでしょう


イベントに連れて行った私のアルターエゴの声だったようです。
「権威化した芸術」をいかに救うか…まだまだ私の学問は続きます。






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