2012年01月28日ガカリョウライブ@高円寺ShowBoat

長い前置き
1月19日のCTO LAB.ライブに引き続き、
1月28日には高円寺ShowBoatでガカンとリョウメイのワンマンライブ、
「月朧なれど…」がありました。

まずは1月24日に…有り難い夢を見ましたです。

「私は何があったらかしぶちさんにファンレターを送っていたようで、お返事が本人直筆できたのです!もう私どうしよう、どうしたらいいの?とりあえず捨てないように保管しなくちゃ!と思っているうちに場面かわって、なんと28日、ガカリョウライブのライブ前楽屋。ちゃんと私はばんちょ人形を笛つきで持っていまして。そうこうするうち目の前にばんちょがー!うわー、すごく久しぶり!怖くなって人形隠して;でもばんちょはいろいろ気さくに話してくださって…。最後に私が「《トンピクレンッ子》の歌詞のラ行を江戸のべらんめぇ調でうたうとすごく難しいです…」ってお伝えしたら、「なんでオレがやる前に君がやっちゃうんだよー!」と怒られてしまいました*そしてばんちょはライブへ。私もお人形を持って客席へ。そして目が覚めました…。」(オフ日記引用)

ここでビットールさんにファンレターを書いてないところが、ロマンティッシュな岡田リアンのなせる業です(は)


ともあれこの夢の続きは3日後の28日!
蛙の鳴く声も鐘の音もさながらかすめる朧月を愛でんと高円寺に向かいます。
もちろん、ガカリョウ人形を持って♪

…とそのまえに!

我らがばんちょより「カズーをもってこい!」とのご指令が!!
先輩っしつもーん!カズーっていったいなんなんですか(涙)

これがビットールさんの「リット(rit.)」よりはるかに私の想像力の域を超えていまして…;こっそりファンの方から教えていただき→検索→楽器屋に行けば買えるということが発覚!!→急いでヤマハに買いに行く→あったv

しかし…。

鳴らし方がわかんない…なにこれ;まず笛音痴の私にこれは拷問ですよ、ばんちょ!!折角ブツを教えていただき、なけなしのお金で買ったのに、鳴らし方がわからない!という情けない理由で文字通り無用の長物となりました、私のカズー。次があったら鳴らせるように特訓しておきます…。

会場のShowBoatは高円寺北口。
ばんちょの高円寺ライブは北口が多いな!
ちなみにビットールおなじみの高円寺Highは南口だ!

ばんちょは「」島三郎
ビットールは「」春夫
もうこれで一生間違えません*(そんな覚え方でいいの;)


初めてのライブハウスでしたが迷うことなく無事辿り着けました。
会場前にはすでに長蛇の列が。CTO LAB.のライブではまず見ることの出来ぬ長蛇の列が…!
その光景に早くもくじけそうになるマイナーフェチのワタクシ←

ガカリョウの底力をひしひしと感じつつ会場内へ。今日はドリンクチケット、なくさないよ!ただでさえまっとうでない脳みそをさらにおかしくさせる大元凶(ビットールさん)は今日いらっしゃらないもん(苦笑)

し か し !!

その大元凶がいらっしゃらないせいで…やっぱりセットリストはもちろん、ライブの雰囲気もMCも記憶が極めて断片的です!!私の脳みそはおかしくなることで記憶力を高めていたのでしょうか?

そんなわけで情報的な面では記憶違い等々と思いますが、
出来る限り楽しく、うきうきと書いてまいりたいと思います♪



セットリスト
第一幕
《who's gonna be reborn first?》
《弱気な不良〜Part2〜》
《愛の才能 Johnny》
《鎌倉大船小唄》
《とにかくここがパラダイス》
《恋はpush!push!push!》
《cinema show》
《birdland》

第二幕
《masque-rider》
《無垢なままで》
《jewerllyの在り処》
《whisper in the nighit》
《青空のカズ〜》
《Sweet Bitter Candy》
《むすんでひらいて手を打とう》
《toss the feathers》

《21世紀の精神異常者》
《子供の悩みに大人の涙》

《トンピクレン》やってくれなかった(苦笑)



本題
さーて、まず幕が上がりまして(違います)、
テナーの英雄:白井良明、
バリトンの武士:武川雅寛
が入場!

ばんちょ:こんばんはー、まだムーンライダーズです!

Nun! MoonRiders←ドイツ語

19日のビットールさんのMCを受けて、ガカリョウはなんと言うかしら…
と期待半分不安半分、ドキドキしていたワタクシでしたが…
ビットールさんに引き続き素直な素直なお2人はやっぱり非常に立教系でしたv
なんて後輩泣かせの先輩たちなのでしょうか*
そんな3人が通っていた立教大学を…私は心から誇りに思います♪



《who's gonna be reborn first?》
早速『Ciao!』からこの曲です。「Ciao! ムーンライダーズ!」「まだムーンライダーズ!」「Nunムーンライダーズ!」
この曲はなんと言いましてもくじらさんのミュートトランペットが最高。そしてたった2人の演奏なのに原曲の重みを失わず。ばんちょの自曲に対する思い入れ、愛情。ばしっと受け止めました。

それにしてもくじらさんの「武川雅寛」の名札、崩し字風?でセンスあるなぁ〜。
くじらさんのキャラが120パーセント刻みつけられていますv

くじらさん:外は寒いですか?…ここは暖かいのか。

笑顔でサラっと言ってのける彼、クールなのに暖かみを感じますわ〜*



《弱気な不良〜Part2〜》
引き続き『Ciao!』からくじらさんのこの曲。無頼漢な雰囲気を漂わせながらしっとりと唄うくじらさんに、愛称「ばんちょ」で親しまれる優しい不良番長の良明さん*2人のキャラクタが溶け合って「弱気な不良」を演出しているかのよう。投げやりな感じをこれでもかと醸し出すくじらさんのシンコペーションに、彼の歌唱力がギラっと光るのを感じさせる名演でした。

ばんちょ:次は、愛の才能ジョニーです。ジャニーではありません。

ちなみにドイツ語で才能は「ジェニー」です!



《愛の才能 Johnny》
私見ですが「あ、ロックなんだ!」ということを感じました。といいますのも、ワタクシ最近ちょっとだけ、チャックベリーを聴いていまして。ギターだからというのもあるのかもしれませんが、ガカリョウのその曲の演奏から受ける印象がチャックベリーを彷彿とさせました(ホントにふんわりと…程度ですが)。歌詞が切なく、2人だけの演奏にぴったりマッチしている感じ。素朴なロカビリー風ガカリョウ。なんとも素敵!



《鎌倉大船小唄》
お次はくじらさんがくじらの才能ジェニーを存分に発揮するこの名曲!場内からは手拍子♪くじらさんのソロ、ユニット、そしてガカリョウ。聴くたびにそれぞれの形態の個性が引き出されて、それなのにテイストはやっぱり鎌倉の大らかな空気をそのまままとったくじらさんで♪安定したギターに支えられたガカリョウでは、曲に込められたくじらさんの太い芯のようなものをはっきりと感じつつ、伸びやかな歌声で櫂を操るくじらさんの大きな船に身を任せ、気持ちの波の赴くままにゆったりと、曲に引き込まれてゆく感じ。舞台の奥に湘南の浜辺が見えたようです♪

ばんちょ:くじらくんは鎌倉幕府の末裔ですから!
くじらくん:(照れ笑い)

ばんちょは江戸幕府の末裔なのかな?!
江戸と鎌倉、豪快さと大らかさの混合具合が絶妙なガカンとリョウメイ
ちなみに「岡田」は源氏系の苗字らしいですよ!(ガカリョウのライブの時ぐらい、ビットールのこと忘れたらどうだい、自分・苦笑)

さてここでアナウンス。
昨年12月21日に、ばんちょの初ソロアルバム『City of Love』、そしてくじらさんのソロ『とにかくここがパラダイス』と『恋はPush! Push! Push!』がCDで復刻されました!当時のLPを忠実に再現した紙ジャケ仕様。歌詞カードもLPのものをCDサイズで再現したため、歌詞は非常に読みにくい、と。

ばんちょ:今日後ろで売っているはずなので、ぜし!買っていくといいよ!

すると客席より「買いました!」の声。

ばんちょ:おおーっ、偉い!ライブ後くじらくんが徹夜でサインしてくれるよ。
くじらくん:ちょっとそれは堪忍してくれないかな;

私もライブ前に買いました!べ、別に今日、《夏至》やってくれないかな?なんてあからさまな下心はありませんから…ありませんからっ断じて!(←ホントはすごくやって欲しかった・笑)

ということでその復刻盤から1曲ずつ。
《とにかくここがパラダイス》

《恋はpush!push!push!》

慶一さんがキリンビールのライブに客員したときに「アサヒビールのCMソング(?)をやります!」と言ってしまい。裏方のひとりが僻地にぶっとばされたそうです…。それぐらいで左遷なんてどうかしてる、笑ってごまかせばいいのに!とくじらさん。(いやたぶん慶一さまは明らかにワザと「アサヒビール」とのたまったに違いないと思います;)

《恋はPush! Push! Push!》が始まったとき、良明さんの「プッシュ、プッシュ、プッシュ!」の声があまりに可愛らしくて、うはは〜vと照れてしまったワタクシ。そ、そんなに押されちゃ、受け止めるしかありませんね。

また《とにかくここがパラダイス》秘話に、レコーディング中の裏話が大暴露。
コード進行がわざとらしいぐらいに某曲に似ていると指摘されたこの曲の作曲者は、「だって…書いちゃったんだもん、仕方ないでしょ」とボソっ。
何に似ていると言っていたか私の情報量がトボしいので分かりませんでした;すみません

狙ってもないのにコード進行似ちゃうってありますよね、うんうん。
ガカリョウの定番ソング、キングクリムゾンの《21世紀の精神異常者》も、ショパンのピアノソナタ第3番よりフィナーレのハイライトにそっくりだし!

やむなし、やむなし!

…と、私がまた勝手に自分の世界に入っていましたら、ムーンライダーズの説明が。

ばんちょ:ムーンライダーズというバンドは、珍しいことにバンド内に内輪ユニットがたくさんありまして。

The Suzukiなんてユニットは兄弟仲よさそうに見えてその実犬猿の仲。
「わー、お兄ちゃんと一緒に写ってるね!」なんて言おうものなら熾烈な兄弟バトルが始まるそうで…。そういえばどこかのインタビューでお兄ちゃんが弟のこと「典型的ないじけキャラです」って言っていたもんね…。あの2人がどんな感じで戦いを繰り広げるのか見てみたいです。

そのなかでガカリョウはインスト中心…でムーンライダーズノ中でもピンチヒッター的な役回りとのことで、何かあると場を持たせるため、「ちょっとガカリョウ、なんとかしといて!」と頼られる存在。まるでお寿司屋さんのよう、とはばんちょの弁。

くじらさん:ネタはいつでも新鮮ですよ〜

来たねー、くじら!うめェな、いっぱい食わされました!(笑)
ガカンもリョウメイもビットールも、ギャグのセンスが洗練されていてカッコいい!
またそれをさりげなくかますところが、このお三方にのみなせる業です(笑)



《cinema show》
ということで、新鮮なネタをひとつ。ばんちょがとにかくいい味出してた!すごーくオトナな感じ。こういう落ち着いた雰囲気のライブ大好きだわ*



《birdland》
一幕の〆はウェザーリポートからおなじみのカヴァー。いつ聴いてもガカリョウのサウンドを存分に味わえる逸品。一寸狂いない弦の響きがさわやかに駆け抜けて第一幕これにて終了!



お2人の今後の活動についてのMC、どこで入ったのか覚えていないので休憩時間をお借りしてここに記します。

まずはくじらさん
くじらさんと和嶋慎治のユニット、「くじら日和」発足です(うふふ〜なにそのユニット名v)!!2月13日にはちみつぱいなライブを、3月8日にはここShowBoatでライブをしますのでぜひ聴きに来て下さい、と。

むー。行きたい気持ちはやまやまだったのですが、2月は卒業旅行でスイスに行っていて無理でしたなァ。この日2月13日は、裏番組(笑)で細野さんと春風亭さんのライブでビットールさんがゲスト出演されていたのに。私、どこまで細野さんと縁がないのでしょうか!(ライダーズの火の玉ボーイライブもキャンセルされたし、彼)ともあれ、ムーンライダーズ内外から先輩3人がライブという究極の2月13日。スイスの名峰からお三方に熱いエアエールをお送りしましたです!(それからあとで誰かビットールさんが右手の薬指に指環されてたかこのアホぃな岡田リアンに教えてくんねぇか←

さらには「ソロアルバムをだそうかな」…と、くじらさん。くじらさんのペースで出されることがなによりの喜びです!とっても楽しみにしています!!

そしてばんちょ
あがた杜夫…(ゴラァ、さすがはmyパソらしいミス変換!)、げふん、あがた森魚さんのニューアルバムをプロデュースすることになりました。ツアーにも参加します。よろしく!

ソロアルバムもいい加減出そうと思います、オレがロックアルバム出そうとすると大きな仕事が入るんだよね…と良明さん。(前回は20世紀少年の音楽監督という仕事だったそうです。でもあのサントラ、充分ばんちょのソロアルバムになってたよ!

今宵宣言したのでもう出さざるを得ない!と得意満面のばんちょ。
お仕事急がしそうで、どうか無理なさらずに。
だけどばんちょ魂のこもったロック!楽しみにしています♪

ソロといえばかれこれ年ぐらい待たせてる誰かさんの『ナントカカントカ音楽集』、ホント、そろそろナントカしてください;さすがの岡田リアンも痺れが切れてきました(苦笑)



第二幕

ゲストの吉田ユウスケさんが入場され、ステージ中央に置かれたディジリドゥを演奏、そのほか流木をバチに原生林の響きを演出したり。でもその演技スタイルはきわめて前衛的で…「原生林と摩天楼」のひと時をたっぷり味わうことが出来ました。

そしてガカリョウ入場。



《masque-rider》
一幕に続いて『Ciao!』 からばんちょの名曲です。この曲でムーンライダーズに区切りをつけたばんちょ、ジーンと来るな。トラックナンバー7番=悪魔の7番(勝手に命名)ですが、「ライダー=馬」は悪魔の蹄を思わせます。曲もどことなくファントムを連想させるし。ステージの明かりも赤銅色になって…ぼわっと浮き上がる幻想的な響きはひどく物悲しくて。ばんちょは重々しいギターに、普段は明るくきらびやかなテナーを暗く押し殺した重たい響きにして。さらに筒の中で共鳴するディジリドゥが寂寥感を増長させて。曲のもつイメージが最大限に引き出された今宵の演奏。それでかつ…一条の斜光を感じさせるのは、ばんちょの明るく陽気な性格の片鱗でしょう。なんて素敵!

ここで、マエストロ国吉静治さんが入場!



《無垢なままで》
国吉さんのフルートに乗せてくじらさんの素朴なこの曲!もう〜何度聴いても好き!大好き!!またばんちょの《masque-rider》の後にこの曲を持ってくるという組み方も見事だし。仮面を脱いで、無垢なままで…。くじらさんの大きな手を通して、ガカリョウのライダーズ愛がふわっと降ってくる感じ。くじらさんも高い音は無理せず余裕さえ感じさせるのびやかなバリトンを聴かせてくれて。あんまりにも幸せで、じっと目をつぶって音だけに集中していました。演奏が終わった後も頭と感覚がすっかり麻痺してしばらく拍手できなかったよ!

お次は『Ciao!』のアナログ盤に収録された組曲からばんちょのばんちょらしい曲を!ソロアルバムにもいれよう♪と気合たっぷりのばんちょ!



《jewerllyの在り処》
もうホント…《ハローマーニャ》が誰の作か一発で分かる以上に、この曲は誰が作曲したか一瞬で分かります。改めて、ムーンライダーズって個性が突出しているなぁ、でも誰も出る杭は打たずそのままにしてくれていて!まあとにもかくにもばんちょの徹底的お祭りソング!
《masque-rider》なばんちょも好きだけど、こんなお祭りばんちょも大好きっ♪聴く側をふっとばしそうなエネルギーに憂さも悲しさも吹き飛んでゆきます。本当に美しいものは目に見えないんだよ、そんなことをどこかの王子様が言っていたな、そうこっそり、心の中で思っていました。

くじら:もうこの曲のトランペットは無理だよ…アボリジニーとかでないと;鼻で空気すって口で吹かないといけないのにこの速度だもん。オレもうやめた!

お疲れ様です;アナログ盤にこの曲を収録したときも、終わった瞬間、全員が疲れのあまり呆然としていたらしいですしね…いつもばんちょのお祭りソングの時には無表情でがんばってらっしゃる岡田さんなんて、弾く前から呆然とされてそう。。

お次はばんちょの『City of Love』 から2曲。
《whisper in the nighit》

《青空のカズ〜》(原曲《青空のトランペット》)


この選曲も、ばんちょのキャラを感じさせる見事な選びかた!
お祭り→しっとり→お祭り…と意地悪く並べてお客さんを感傷的にさせつつステージにぐいぐいひきつけるの戦法?!ばんちょの技量には叶いませんなァ、さすがは江戸っ子、でいっ!

《青空のカズ〜》では
お客さんもカズー参加。私は例によって吹き方を知らないのであきらめ…るのも後々悔やまれそうなので、くじらさんのMCを受けて架空トランペットで・・・赦してちょ!唇が痛くなりました;

ばんちょが曲名を「青いカズー」なんて間違ってのたまったので、ノヴァーリスの『青い花』を連想してしまったでないの!青い花はエロスの象徴らしいけど、青いカズーはなんの象徴なのでしょうか?!


くじら:次は、ガカリョウ、世界で初めて、2人でハーモニカを買う!…なんで世界で初めてか分かる?
おぺらお〜:(そんなことしようなんて誰も思わないから。)
くじら:そんなバカなことしようなんて誰も思わないから。
おぺらお〜:(あら、99パーセント当たったわ*)

参考:LGOで岡田さんがアコーディオンによるテクノ/ラウンジなアレンジでポップを奏でるといういまだかつて誰もやったことのないスタイルで少なからず注目を集めた件→そもそもアコーディオンによるテクノ/ラウンジなアレンジでポップを奏でようと思う人なんてまずいないって…。



《Sweet Bitter Candy》
ハーモニカのふわわんな序奏からこの曲!うわー、またしても泣かせるねぇ、ばんちょ!ムーンライダーズが休止したときふっと、「満月が真ん中で明るすぎて僕らの間距離がよく見え」なくなったのかな、とも思ったもの。良明さんがどういう意図でこの曲を選ばれたか分かりませんが、シンクロしたかも!と1人勝手に幸せモードに…(アホぉ)だけどそんな私の期待に応えるように、「満月が」と2回繰り返す良明さん!
この曲、ライブで初めて聴いたとき、ばんちょは重い風邪を患っていて…点滴を打ちながらのライブでも懸命のパフォーマンスで…あの時ホントに、なんて偉大な先輩なんだろう、彼の名に、立教の名に、背かないよう私も勉学に励もう!と決意したんだったなぁ。


そうそう、立教といえばこの曲。 「いつの日か 甘い星屑ポケットに いつでももってるような 人になるよ」

立教大学を建てられたウィリアムズ氏が、外出の際街の子供たちにプレゼントしようといつもジャケットの内ポケットに金平糖を入れていた、という話。ばんちょはさりげなく、ウィリアムズ氏(の人柄)を意識されているのかな?と思ったらこの箇所がほろほろと胸に来てしまって。。今日のライブも思わずそこだけこっそり一緒に唄っちゃった、嗚呼!「いつの日か この歌詞の真相を ばんちょに聞けるような 後輩になるよ〜」!まったく憎いぜ、ばんちょ!!


ばんちょ:次の曲は振り付けがあります!

来た〜!さあ笛つきばんちょ人形の準備っ!
ちゃんと人形で振り付け、練習してきましたよ!

振り付けの説明をしようとしたら、お客さんのほとんどが1番も2番も熟知していまして…。

ばんちょ:なーんだ、もうみんな知ってるんだ!(と非常に満足げ)

それじゃあやりましょう、ということで。

ばんちょ:ちなみにこちらも(カズー同様)強制はしません…が今やっておかないと帰りの電車の中で後悔することになるかも。
くじらさん:電車の中でこの振り付けをみんなでやればいいんだ。
ばんちょ:あー、それはいいですね!

今日はくじらさん、フモールに並々ならぬ切れがあるね!



《むすんでひらいて手を打とう》
あれー、ホイッスルないの?!と思う間もなく軽快に流れてゆくばんちょの粋〜な江戸っ子サウンド!この曲が書かれた春先ばんちょが何故官能精神にあふれていたそうで、それを貫くなら江戸なこの曲は「吉原遊郭」を唄っているのだろう!と思ったら引けなくなってしまったワタクシ、もうもう不届き者ですみませんっ。振り付けのところは客席奥からばんちょ人形を高く掲げて人形に躍らせるワタクシ、楽しい〜!これもまた次があったら、ばんちょの前で実演したいな、それまでに振り付けもっともっと鍛えておかないと!
《masque-rider》に《ジュエリーの在り処》、そしてこの《むすんでひらいて手を打とう》、ばんちょのしっとり、お祭り、江戸〜、一晩で全部聴けておらは幸せだに!(遠州弁)



ばんちょ:いよいよ最後の曲です!
場内:ええーっ!
ばんちょ:(にこにこ)それが正常な反応です!!

やっぱり素直で優しいガカリョウv



《toss the feathers》
こちらもガカリョウ定番のカバーで〆!吉田さん、国吉さんも招きいれ、豪華で楽しいステージ。それにしても曲名がすごいね…羽根枕で枕投げでもしてるのか、空中にふわふわと純白の羽が飛び散っているようで…。ガカリョウの真心の象徴ですわ*

ここからアンコールです!



《21世紀の精神異常者》
ばんちょの「あの娘は都会にいっちった♪(うろ覚え;)」の物悲しいのにあっけらかんとした楽しい歌声から、ガカリョウを代表するこのナンバー!(さっきショパンのこと思い出したせいか余計に臨場感があったよ)それにしてもお2人の息のあった演奏!まさしく「粋の在った演奏」!


…と確かここで曲が転調しまして。

ばんちょ:あ〜あ〜あ〜う〜ビデオボーイ!はいリピート!

○○ボーイが始まりました♪
新しいほうではハイビジョンボーイとか。
最新鋭はすみません難しくて覚えられませんでした…。
(ユーチュブボーイはないの?!)
古くなると瓦版ボーイ
一番古いのはのぼり旗ボーイ



《子供の悩みに大人の涙》
アンコールその2はこれ。最後の最後にこんなにしっとり、オトナな曲を用意されている、さすがはガカリョウ!この曲、曲名は見たことがあるのですが聴くのは初めてで…うわ〜なんていい曲なの!くじらさんの弦はいつになくむせび泣いて、ばんちょのギターは重たく安定していて。それなのにメロディが素朴で、歌詞が聞き取りやすい。ばんちょの切実な歌声に、そっと歌詞をわが身に置き換えたらいろいろ浮かんでは消え、浮かんでは消え…の数分間。ライブ最後までガカリョウはファンを裏切りません!


これにてガカリョウのライブはすべて終了!
くじらさん:Ciao!Moonriders!!
おぺらお〜:Non Addio!!(今日はちゃんと全部イタリア語で言ったよ…くじらさんには聞こえないようにだけど;)


ワンマンは実に10年ぶり!とのことですが、今宵のガカリョウってばとっても洗練されていてそのブランクは何も感じませんでした。10年前と言ったら私が病院で意識失ってビットールさんとスピチュアルな出会いをしていたんじゃないか疑惑ありの、あの年だな…(にんまり

そうです!


なんと1月で、CTO LAB.ビットールさんと、ガカンリョウメイ
ムーンライダーズ軽音楽部!
立教大学の偉大な先輩たち全員!
もれなくいただきました♪

ムーンライダーズは休眠しただけなので
さよならじゃないっ!
元でもなんでもない「ムーンライダーズ」
延いては「Ciao!(やあ!)ムーンライダーズ」
だよ!
…とビットールさん。

まだムーンライダーズです!
…とばんちょにくじらさん。

先輩たちから言われたらもう疑いようもありません。
私も自信持って言うぞ、ムーンライダーズは「さよならじゃないっ!」
「やあムーンライダーズ!」「まだムーンライダーズ!」

なんかこう、当たり前のことをいったん疑ってしまうと自信と信頼を無くしてしまう、その自信と信頼をビットールさんやガカリョウが必死で取り戻させようと努力されているようで…スウィートでビターな切なくも心地よい心境です。。

帰る道すがら偉大なギタリストとヴァイオリニストの絶妙コンビネーションから湧き上がった幸せの洪水に、小唄歌いつつ乗り込んだはずの大船もすっかり飲み込まれ、お2人の懐の暖かな優しさの海に、外の寒さも忘れてじっと漂っているかのようでした。

そして。ガカリョウライブからちょうど一か月と一日後の2月29日。卒業判定合格通知が届きまして、晴れてこのワタクシめも立教大学卒業→校友会に迎えられました。40年も離れていても、岡田徹さん武川雅寛さん白井良明さんとおなじステージ…恐れ多くて実感がわきませんです。。アホぃな後輩ですがこれからもどうか♪体大事に 仲良く♪してくださいまし…*

んでもって、ばんちょが、くじらさんがソロをだして、『架空映画音楽集』もリリースされれば3人のソロ集合?!…なーんて考えちゃうワタクシ、でもそれぞれリリースして合算したらそろう、というのもパズルのようでワクワクします。

先輩たちの独自の音楽、ゆるくゆらいで楽に祈って、楽しみにしています!

ライブパフォーマンスもさることながら、ガカリョウの人となりに胸がほっこり。ただ聴かせるだけじゃないっていうライブ。その価値はその場にいないと得ることができないもの。CTO LAB.とはまた違ったやり方で、ライブを、ファンとの交流を大切にするガカンとリョウメイ。


いだるいそのライブ!
世界のジュエリーです!






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